Buffaloいくらあっても困るものではありません。

地上アナログ放送の停波まで7ヶ月を切りましたが、我が家の地デジ対応はちょうど1年ほど前に東芝REGZA 42Z9000を購入したときに完了しました。私の家族は元々あまりテレビを見る方ではなく、ほとんどDVDで映画などを観るためのモニタの役割しか果たしていなかったような気がするのですが、録画可能なREGZAを購入したことでテレビの見かたが全く変わりました。ハードディスクレコーダーがあればアナログでも同じことだったとは思いますが、テレビに内蔵されていなければ敢えて買おうとは思わなかったので、それが大きな転機になったのでした。

REGZAのZシリーズの特徴は「USB接続のPC用外付けハードディスクドライブを接続することでそのドライブに録画することができる」ということで、ハードディスク内蔵タイプでは難しい容量が不足したときの増設が新しいHDDを購入してきて接続するだけで済んでしまうのです。技術の進歩と共にHDDの容量は凄まじい勢いで増加を続け、それとともに価格は下落するばかりですから、増設したいと思ったときにその時点のコストパフォーマンスを享受できるというのはありがたい事です。

一年前に私がREGZAを購入したときには1TBのHDDがオマケとして付いてきました。1TBあれば目安として100時間分ほど録画することができるので、これでしばらく困ることはないだろうと思っていたのですが、録画したままなかなか観ることができない映画を私が溜め込むせいでここ半年ほどは常に容量いっぱいということになっていました。これには家族からも不満の声が聞こえてくるので何とかしたいと思い、ついに容量2倍の2TBのHDD、バッファローHD-CL2.0TU2/Nを購入して増設することにしました。

いつものようにAmazonで購入して届いてから自宅にUSBハブがないことに気付き、慌てて近所の電器店に買いに行くということはありましたが、ハブさえあればREGZAへの接続自体は簡単です。REGZA本体にはHDD接続用のUSB端子が1つしかないので複数のHDDを接続するためにはハブが必要なのですが、ハブを通してもHDDの電源はREGZAに連動して自動的にON/OFFされます。

物理的、電気的に接続したあとはREGZAのメニュー操作で「USBハードディスクの登録」というものが必要になりますが、この時ハードディスクのフォーマットが行われるので元々入っていたデータは全て失われますが、所要時間は2TBのドライブでもほんの僅かなものです。それさえ済んでしまえば録画に使用することができるようになります。最初に使用していたHDDでも同じ操作は必要だったはずですが、その時は電器店のスタッフがやってくれたようなので私は初めてだったのでした。

ということでめでたく200時間分ほど録画時間が伸びることになりましたが、実は元の1TBのドライブはPCで使用したいと思っていてせっせと録画データの移動を進めています。ところがさすがに大きな容量を占めているだけあってこの移動に結構な時間がかかり、その間録画されているものを見ることができず、また録画の予約時間に差し掛かるような場合には移動が受け付けられないという問題があり、なかなか面倒なことになっています。PCに接続すれば簡単に済みそうな気もしますが、フォーマットがext2というLinuxで使用されているものなのでWindows PCやMacでは扱うことができません。また本当にコピーするだけでいいものなのかどうかもよく分かりませんので、深く追求せずに地道に作業を続けています。

また実は2台のドライブの扱いにもやや不満があります。それぞれのドライブのデータについて、どちらのドライブに録画されているのかということをあまり意識せずに済むようにしてもらえればいいのですがそう上手くはいかず、あくまで「切り替えて使える」というレベルに留まってしまっているのが残念です。このあたりは家電メーカーの限界を感じさせられるところで、ゲーム機やPCの世界では淘汰されてしまうのではないでしょうか。REGZAと同じように4台までのUSB HDDを同時に接続できるというtorneではどうなっているのかは気になるところですが、実はCELL REGZAでは全く違っていたりするのでしょうか。