GoPhone日本で実現できないのはなぜ?

携帯電話以前の待ち合わせというのは事前にきっちり場所と時間を決めておくものというのが当然でしたが、一人1台以上携帯電話が普及しているような現在では約束はあくまで大まかなもので、適当な時間に連絡をとって落ち合うようなものになってしまいました。これは確かに便利になったわけですが、それでいいのだろうかという気がしないでもありません。

ところで今回、サンフランシスコに3週間滞在するにあたって、携帯電話の利用についてはいくつかの選択肢がありました。

  • 日本で利用しているiPhoneを国際ローミングで利用する
  • 勤務先の携帯電話を借りていく
  • 空港などでレンタルの携帯電話を借りる
  • 現地でプリペイド携帯を購入する
  • 利用しない

このうち、国際ローミングは通話料が高くつく上、こちらで連絡先として伝える番号としては不適切でしょう。また、レンタルも期間が比較的長いため割高になります。最初は勤務先から借りていこうと思っていたのですが、出発前日に持って行こうとすると上司に「え、それ持って行くの?」と言われ、持っていかなければいけないと思い込んでいた私はそれならやめよう、と返しました。

ということで、最初はなくてもいいかなと思っていたのですが、こちらで友人との待ち合わせもありますし、何かと連絡を取りたい時になかなか公衆電話もないので必要性を感じ、結局プリペイド携帯を購入することにしました。ウェブで調べてみると実に様々な会社がサービスを提供しているので何を基準に選んだらよいのか分からなかったのですが、なんとなく信頼性の高そうな気がしてしまうAT&TGoPhoneを選んでみました。
Samsung SGH-a107
日本では考えにくいことですが、プリペイド携帯は普通のコンビニやコンビニ以上にやたらに店舗のあるWalgreensというドラッグストアでも売られていて、簡単に購入することができます。購入したのはもっともシンプルなサムスンSGH-a107という機種ですが価格はわずか$19.99で、しかも$15分の通話料付きということなので、本体価格は差し引き$4.99、現在のレートで日本円にするとわずか400円…携帯電話はもとより電気製品の価格ですらありません。

しかし購入したのはいいものの、アクティベーションがよくわかりません。一応手順書に従ってやってみたつもりでもどうにもならないので、近くにあったAT&Tのショップに持ち込んでみると何のことはない、$15の通話料というのはあくまでおまけで、別途通話料を支払わないとアクティベーションできないのでした。最低料金の$20を支払って作業をお任せするとものの2,3分で電話として使用できるようになりました。自分でやろうとするとウェブで登録してクレジットカードで支払いをすることになりますので、これより少々手間はかかるかと思います。ちなみに支払いコースはいくつかありますが、私は相手が何でも1分¢10のシンプルプランにしました。

ということでめでたく開通したのは良いのですが、誰にも番号を教えていないのに、開通後1時間もしないうちに振り込み詐欺だかテレマーケティングだかの電話が続々かかってきて鬱陶しい事この上ない状態です。電話機単体で着信無視の設定ができるのでこれらの番号を登録して鳴らないようにはしていますが、同じ番号から毎日4回ほどかかってきていて何とかならないものかと思っています。やはりこのあたりも日本より進んでいるというか、上を行っているというか… 困るのはこちらでは着信側も通話料を負担しなければならないということですね。本来必要な連絡であれば理にかなっているのかもしれませんが、迷惑電話については迷惑の度合いがさらに高まるばかりです。まあ結局合計$35の通話料も$1も使わないうちに帰国することになってしまいそうなので気にすることはないのですが。