東北地方太平洋沖地震被害に会われた方々にはお見舞い申し上げます。

昨日3月11日14時46分ごろ、三陸沖130km、深さ10kmを震源に、マグニチュード8.8という日本観測史上最大、世界でも史上5番目という規模の大地震が発生しました。震源地近くの宮城県栗原市で記録された震度7を始め、東日本を中心に非常に大きな揺れとなり、東京でも震度6弱が記録されたということで首都圏の交通機関やライフラインも大きなダメージを受けました。当日は被害の最も大きかった東北地方の情報はあまり入ってこなかったということもあり、首都圏の様子はテレビの特別番組で詳しく報じられ、JR東日本が運休してしまったため歩いて帰宅した一なども多かったようで大変なことだったかと思います。

しかし、私の住む兵庫県西部では体に感じられる揺れはなかったようです。このため、5時の終業直前になって同僚E君が「東北の方で地震があったらしくて東京でも結構揺れたらしい」と教えてくれるまで、この地震について私は全く知りませんでした。最初はこれほど大きな地震だとは思っていなかったため、軽い気持ちでニュースサイトを見てみて驚き、その後落ち着いていられずいそいそと帰宅してきました。私は両親や実弟、その他親戚の多くが東京周辺に住んでいますが、母に電話を掛けてみてもやはり繋がりません。

帰宅してからはテレビとインターネットから入ってくるニュースをずっと見ていますが、電話や携帯メールの通じない状況でTwitterなどによって情報交換が行うことができて助かったという人も多いのではないでしょうか。もともと軍事目的で開発されたインターネットのロバスト性が本領を発揮したということでしょう。そうした中で、首都圏でも私鉄やバスが終夜運転を行って帰宅する人々の足になっていたり、様々な企業が無償でサービスを提供したりというニュースを聞き、また人々が整然と自宅に向かって徒歩で帰宅する場面を見るなどして、日本人の秩序ある落ち着いた行動と思いやりを誇らしく感じてしまいました。これには諸外国のメディアらも感心しているようですが、この状況が何日も続いてしまうとモラルを維持することも厳しくなってくるかもしれません。

今回の地震では地震そのものの被害ももちろん大きかったと思いますが、その後の津波により甚大な被害が発生しています。特に被害の大きかったところからの情報が入りにくくなっているため、被害の全容が明らかになるまでにはしばらくかかってしまうかもしれませんが、少なくとも千人を越える死者・行方不明者が出て、経済的な被害も相当な規模になってしまっているようです。実際に津波が押し寄せる様子を映像を見ると、想像を越えるパワーに慄然とせざるを得ません。

また、今回の地震でこれまでにない事態に陥っているのが福島第一原子力発電所です。1号機から3号機に電力を供給する2系統のうち1系統が故障停止したため非常用ディーゼル発電機に切り替わったものの、その後ディーゼル発電機も故障停止し電源を喪失してしまい、これにより運転を停止した炉の冷却に問題が生じているということです。これについても現在も進行中の事象であり、また情報が錯綜しているようなので直接のコメントは控えますが、マスコミのいたずらに不安を煽るような報道姿勢は被災者のためにはならないので、もっと客観的に事実を報じてもらいたいものです。また、原子力安全・保安院東京電力にも的確な情報の公開を行ってくれることを期待します。

ということで、そもそもこういう時にブログの更新というのもどうなのだろうかという気もしたのですが、これは速報性のあるブログではないと思っているので、何かの記録として残しておければと思い書くことにしました。また、こういう時にはどうしても自粛ムードが漂ってしまい、遊びに行ったりするのに気が引けてしまったりしがちですが、意味もなく被災地の人々に遠慮して消費を控えてしまい、国内経済を沈滞させてしまったりしては誰の得にもなりません。こういう時でも被災地域以外の人が通常通りの生活を送るということも重要でしょう。そして、被災者を思う気持ちは赤十字などへの寄付で表しましょう。その赤十字のウェブサイトは現在落ちてしまっているようですが…