Millennium Falconこういう緻密な設定がファンの心を捉えて放しません。

日本にいる時は自宅から1分のところに大きな書店があったので、職場からの帰り道や休日のちょっとした時間に足を運んでいたものですが、ミシガンにやってきてからというもの、絶対的な書店の数が少ないですし、車でかなり回り道をしないとないのでなかなか行く機会がなくなってしまいました。もちろん書店に行ったところで基本的には英語の本しかありませんので、それも足が遠のいてしまった一因ではあります。

しかし今日は地図を買いたいということもあって珍しく大手書店のBarnes & Nobleに家族で行ってきました。久しぶりに行ってみるとやはり書店は楽しいのですが、ウロウロしているとまた楽しげな本を見つけてしまい、購入せずにはいられなくなってしまいました。というより、全く迷いはありませんでした。

購入したのは”Millennium Falcon Owner’s Workshop Manual“という本です。自動車のオーナーズマニュアルで有名なHaynesのマークが付けられていて、そのシリーズに沿った体裁になっていますが、それはあくまで借り物のようで、出版元などは別の会社のようです。このシリーズでは以前”Apollo 11 Owners’ Workshop Manual“というものも購入していますが、これに近い企画なのでしょう。

この「マニュアル」の対象になっているのは言わずと知れた映画Star Warsのエピソード4~6に登場するHan Soloが所有する宇宙船、Millennium Falconです。映画の中でも最も人気が高いと思われる宇宙船ですが、そのベースとなっているYT-1300というシリーズの宇宙船について断面図や三面図、透視図などがふんだんに盛り込まれ、コクピットや銃座の操作パネル、推進システムや装甲、そしてまた映画でこの宇宙船に乗っていた登場人物などについても写真入りで紹介されていて、Star Warsファンなら必ず楽しめる魅力的な一冊になっています。

最初に映画が作られた時にはさすがにここまで設定が作り込まれていたということはないのでしょうが、シリーズを追うにつれて肉付けされていった部分もあるでしょうし、公開されたあとでも周辺を補強するような形で作られていったものもあるのでしょう。こうして作り上げられたものが世界観として一体となり、Star Warsシリーズという作品群が最初の公開から35年目となる今も多くのファンの心を惹きつけているのは間違いありません。今年からは3D版の公開も始まりましたし、まだまだしばらく楽しませてくれそうです。