Chicago大都市にもそれぞれの特徴があります。

9月に入り長かった子供達の夏休みもようやく終わりました。アメリカの小学校の夏休みは週によってか地域によってか、夏休みの期間なども様々なようで、友人のいるケンタッキー州では私達のいるところよりも2週間ずつ始まりと終わりが早いようですが、ミシガン州では9月の第一月曜日に設定されているLabor Dayという休日の翌日から学校が始まります。ということは、夏休みの最後に三連休があるということですので、最後の思い出作りにどこかにいかなければ、と数日前に思い立ち、今度はイリノイ州シカゴと、そのちょっと北にあるSix Flags Great Americaという遊園地に行ってきました。つい先日ニューヨークに行ってきたばかりなので、また同じような大都市に行くのもどうかなと思ったのですが、3連休だけなのであまり時間的余裕が無いのと、あまりお金もかけられないのと、さらにほぼ思いつきなので凝った計画が立てられなかったので、自宅から車で数時間で行けるところにしたのでした。しかし今回の主目的はあくまで遊園地の方で、シカゴはその途中にあるから寄ったまでです。

ということで、自宅で朝食を摂ってからゆっくり出発したのですが、シカゴまでは4時間ほどのドライブで到着しました。市内中心部の地下駐車場に車を停めて歩いてみたのですが、同じ大都市でもニューヨークのような雑踏ではなく、整然としているような印象を受けました。路上にも全くゴミが落ちておらず非常に清潔で、歩道も広く歩きやすく感じました。というとニューヨークが良くないというように聞こえるかもしれませんが、その分ニューヨークにはエネルギーが満ちていたような気がします。きっと若い人がチャンスを求めて集まるのはやはりニューヨークなのでしょう。

実は体調が良くなかったということもあってシカゴではあまり観光らしい観光はできなかったのですが、見ておきたかったMarina CityMillennium ParkCloud GateBuckingham FountainCrown Fountainを見てきました。また他にも映画で見覚えのある建物や高架鉄道などを、歩いている間に見ることができて面白かったです。

その後早めにホテルにチェックインして翌日に備えることにしたのですが、今回泊まったのはHyatt DeerfieldというHyatt系のホテルだったのですが、一泊$114のところが二泊以上すると一泊$87になるという格安なプランで、ニューヨークで泊まったホテルの1/4の料金で倍の広さ、しかも比較的新しいホテルのようで内外装とも綺麗で非常に気持が良かったです。この料金がルームチャージで家族4人の値段なのですから驚きです。さらにプールやジムも無料で利用できるので水着なども持参して家族はプールにも入ったのですが、残念ながら私は部屋で休んでいました。

2日目はホテル近くのKevin’s Placeという主人のKevinが非常にフレンドリーな店で朝食を摂り、私の体調もほぼ復活したので満を持してSix Flags Great Americaへと向かいました。連休中日ということもあって園内は結構な賑わいでしたが、各ライドの待ち時間はそれほどでもなく、適度な混み具合だったのではないでしょうか。今回のお目当ては乗車姿勢のユニークなSuperman: Ultimate Flightと、今年登場した新ライドのX Flightです。Supermanの方は発車前に座席のお尻側が持ち上がってうつ伏せ状態で走行するというもので、それによって乗った感覚も非常に独特の爽快感がありました。ただ、背中を外側にしたループの際は後ろに押し付けられるようになるため、ちょっと苦しく感じました。

一方のX Flightの方はまだできたばかりということでピカピカだったのですが、こちらは富士急ハイランドにある「ええじゃないか」のようにレールの両側に座席が2列ずつ付いていて、「ええじゃないか」のようには座席が回らず固定であるものの、レールがちょうど膝の高さにあることで特にひねる動きの時に独特の感覚が生まれるようです。コースもこの幅を活かしたレイアウトになっているようで、気持ちのよいライドでした。今回は他にも多くのライドに乗ることができましたが、Roaring Rapidsというラフティング系のライドでは思っていた以上にビショビショになって参りました。当日は雨の予報が外れていい天気だったのでしばらくして乾いたからいいものの…

3日目はみんなで朝寝坊をしてゆっくりチェックアウトして、シカゴ南部にあるシカゴ科学産業博物館 Museum of Science and Industry Chicagoという博物館を見学して帰りました。こちらはシカゴ市民にも人気の科学博物館ということですが、歴史の有りそうな立派な建物の中に最新の展示も数多くあって、見学者が楽しく学べるような工夫の感じられるものもたくさんありました。また地下には第二次大戦中に米軍が鹵獲したらしいドイツ軍の潜水艦、U-505の展示まで有り、幅広い分野で様々な知識が得られる、子供には何度も通わせたいような博物館でした。

翌日から学校が始まるということもあって、その後はすぐに帰路についたのですが、今回の旅行は焦らずのんびりという感じで過ごせて良かったです。これで私の体調が万全であればもっと楽しめたらだろうと思うので、それだけが残念です。しかし今回びっくりしたのはシカゴの駐車場の料金の高さです。博物館の駐車場も一日$20でしたが、市内の地下駐車場も3時間ほどで$30にもなってしまい、東京にも引けをとらないのではないでしょうか。アメリカのような国土の広い国でも、やはり大都市の地価は高いのですね。我が町アナーバーでは一日$3だったりするのですが…