Starbucks Coffee残るは鳥取県のみだそうですが…

一時はシアトル系コーヒーなんていう名前も付いてもてはやされていたコーヒーチェーン業界もだいぶ再編が進んで来たように思います。しかしやはり何と言っても強いのはStarbucksで、特にニューヨークやシカゴなどの大都市では同じブロックに複数の店舗があったりもするほどの勢力を誇り、日本のコンビニよりも密度が高いのではないかと思われます。それらの大都市に比べるとまだ田舎のミシガンではそこまで高い密度ではないものの、一番の権勢を誇っているのは間違いありません。

しかし一方、ミシガンにはミシガン発祥のBiggby Coffeeというチェーン店もあり、こちらではポイントカードを作ると13杯につき1杯ずつドリンクが無料になるという特典があります。4人家族で利用すると3回ちょっとで1杯無料になってしまうので非常にお得感があり、夏場の暑い時期などはこちらを利用していました。

また、ミネソタ発祥のCaribou Coffeeという全米第2位のチェーン店もありますが、こちらではコーヒー以外のドリンクに子供好みのものがあり、また私の好みのコーヒー豆を置いているということもあり、利用することがありました。結局のところ、私が頼むのは大抵アイスコーヒーなので、どこのチェーン店に行ってもそれなりのものを飲むことができるので問題ないわけです。

ところで、日本のスターバックスにはスターバックスカードというものがありますが、このカードにはキャッシュレスで決済ができるということ以外にこれと言った特典がなく、私もカードは持っていたものの、あまり利用する気になれませんでした。ポイントが貯まるわけでもなく、事前にチャージしておいて使うということに大したメリットが見出せなかったわけです。

一方、アメリカのStarbucks Cardはちょっと違います。カード自体はもちろんStarbucksの店舗でも購入できるのですが、アメリカではギフトカードが非常に普及しているので、様々な種類のギフトカードがスーパーなどでたくさん売られており、Starbucksのカードもそれらの中からでも購入することができます。そうして購入したカードをウェブで登録すると複数のカードのポイントを管理したり、オンラインでチャージできるというのは日本のものと同様です。しかしアメリカではさらにStarbucks Rewardというシステムにより、いくつかの特典を受けることができるところが違います。

まずこのシステムではステージが3つに別れており、最初はWelcomeというステージから始まりますが、このステージでの特典は誕生日が近づくと1杯のドリンクが無料になるということのみです。次のステージGreenには5回の来店で上がることができ、その時1杯のドリンクが無料になります。このステージでは誕生日の特典に加え、ドリップコーヒー、アイスコーヒー、紅茶のお代わりが無料になり、これは普段アイスコーヒーをよく飲む私には非常に嬉しい特典です。このステージに上がって以来、私は毎回お代わりしているような気がします。なお、日本のスターバックスでは1回のお代わりが100円になるサービスがありますが、アメリカではあまり大っぴらにはなっていない様ながら、実は50セントでお代わりができるようです。

さらに上のGoldというステージに上がるのはややハードルが高くなり、12ヶ月以内に30回利用する必要があります。そうすると、12回に1杯のドリンクが無料になり、Gold会員専用のゴールドカードが送られてきて、スペシャルオファーを受けることができるようになるそうです。12回に1杯というのは13杯に1杯というBiggbyに比べるとだいぶ割りが悪いですし、ゴールドカードもちょっと珍しいだけなので、あえて目指すほどのものでもないかもしれません。しかし、アイスコーヒーのお代わりを目当てに今のペースで利用していると、数ヶ月後には達成してしまいそうな気もします。

ということで、他のチェーンに比べると勝者の余裕なのかそれほどお得なものでもありませんが、日本のカードに比べると利用のモチベーションはかなり高まっているのではないかと思います。チャージもiPhoneアプリなどで非常に簡単に行えますし、そもそもカードを渡さずにアプリを使って決済している人の姿もよく見かけ、多くの人に普及しているような気がします。日本の場合は運営が本体ではないのでいろいろ違ってしまうのは仕方ないのですが、もうちょっと頑張ってもいいかなという気はしますね。