Summit Racing Equipment NHRA Nationals単純明快!

日本と比べるとかなり祝祭日の日数は少ないアメリカですが、今日はその中でも映画「7月4日に生まれて」などで日本人にも比較的知られていると思われる「」でした。各地で様々なイベントが催されていて、夜10時頃からは打ち上げ花火の音が響きわたっています。日本ではことさら建国記念日を祝ったりはしないと思いますが、それとは大きな違いです。

しかし私はそれとはほとんど関わりなく、毎年独立記念日の週に行われるというSummit Racing Equipment NHRA Nationalsというの大会を見にミシガン州の隣オハイオ州のSummit Motorsports Parkというところまで次男を連れて行ってきました。自宅からおよそ120マイル(約200km)、2時間ほどのドライブになります。
Burnout
ドラッグレースというのもあまり日本人には馴染みのないモータースポーツですが、要するにゼロヨン、1/4マイル(約400m)の直線での加速だけを競うという至ってシンプルな男らしい競技です。トップクラスのというカテゴリーのマシンになると距離が若干短く1000ft(約300m)になりますが、それを3.8秒で走り、トップスピードは530km/hにも達するというのだから驚きです。1/4マイルでは4.5秒になるのだそうですが、市販車ではなどでも12秒台、1300馬力ほどに改造しても8秒台だということですから、まさしく次元が違います。

しかし、そのTop FuelなどProクラスは明日からで、今日はその下位のSportsmanクラスの一部のみでした。私が見ることができたのはCompetition Eliminatorといわれるクラスの予選ですが、それでも速い車は6秒台からタイムが出ているので、初めて見るには十分です。レースが始まった時にはフィニッシュラインの近くにいたので最高速の220MPH(350km/h)あたりのスピードが出ていて、横からでは見ようとしても見えないくらいでした。
Wheelie!
その後スタンドの方へ移動しましたが、今日は入場料大人$15、子供は無料、座席も自由というような日なので、本当に好きな人が見に来ているだけという感じなのでとても落ち着いていました。しかし、間近で爆音を上げてスタートするマシンの迫力は想像以上のもので、またテンポよくスタートするので退屈する間もないという感じです。特にエンジン音はこれまでに見たどのモータースポーツよりも激しいもので、さすがにこれは耳栓があったほうがいいと思いました。

Competition Eliminatorというクラスは出走する車が非常にバラエティに富んでいて、そういう面でも楽しむことができます。やはりドラッグスタータイプの方が速いと思われるのですが、88にも別れた細かいセクションごとにハンディキャップが課せられるそうで、ドラッグスターとストックカーが対戦して、当然勝つと思ったドラッグスターよりもストックカーの方が速かったりという意外性もありました。
One Pound of Ice Cream for a Dollar
しかし残念ながら、今日のオハイオ州は雨雲が広がっていて、予選が始まってちょうど1時間経ったところで降り始めてしまい中断、その15分後には今日の日程のキャンセルが放送で伝えられました。さすがに濡れた路面ではタイムが出ないだけでなく非常に危険で、雨は天敵といえる競技なので仕方ありません。ポツポツと降り始めて中断になったところでスタンド下に避難したのでほとんど濡れずに済んだのでよしとしましょう。

ちなみにこの会場の名物らしいのが1lb.(約450g)のアイスクリームが$1で買える、というものです。1987年から始まったものだそうですが、スーパーで1lb.のパックを買っても$1以上はするでしょうから、あくまで儲けは度外視のファンサービスなのでしょうね。今日はかなり空いている会場なのにここには長い列ができていましたが、空いている時を見計らって私も買ってみました。ミントチョコチップにしましたが、なかなか美味しく、次男と二人で分けてもかなりたっぷりの量でした。まあ6スクープくらいは入っていましたから多いのは当然ですね。来年はぜひ決勝のある日曜日に行ってTop Fuelも見たいと思っていますが、その時には相当な行列を覚悟しないとこのアイスは無理でしょうね。