あまり魚が穫れるイメージはありませんが。
私たちがアメリカにいた3年版の間に、地元姫路にも色々と大きな変化がありました。一番大きいのは姫路城大天守の修復工事が完了し、白鷺城の名にふさわしく真っ白な姿を見せて再公開されたことでしょう。おかげで週末ともなれば姫路城の周りは国内外からの観光客がかつて無いほどやって来て大賑わいとなっているようです。また、客待ちのタクシーや違法駐停車が非常に見苦しかった姫路駅前も大きく整理されてだいぶすっきりしたのも大きな変化です。
私が待ち焦がれていたシネコンもようやく姫路にやって来ました。これまで大手シネコン進出の話が持ち上がるたびに「青少年の健全な育成に問題が」云々と言って地元商店会が潰してきたのですが、今回は地元映画館が運営するということで無事にオープンに至ったようです。しかし12スクリーンあるというのはいいのですが、合計2000席ほどしか無いということで一つ一つのスクリーンはあまり大きなものではないようです。今のところアメリカで見てきた映画ばかりなので私はまだ行っていないのですが、「007スペクター」や「スター・ウォーズ フォースの覚醒」はここで観ることになるでしょうか。
さて、今年になって姫路にもう一つできたのが、「JFぼうぜ 姫路とれとれ市場」という施設です。姫路市の瀬戸内海に面した妻鹿漁港にできた直売所と食堂からなるものですが、新鮮な魚介類や地元の農産物を購入でき、また食堂では新鮮な海の幸を安価に堪能できるということで、私はその食堂に大いに期待していたのでした。この週末、ふと思い立って子供たちが部活などで出掛けている間に妻と2人で早めの昼食を摂りに、食堂が開く11時を目指して行ってきました。
到着してみると余裕のある駐車場にはたくさんの車が止まっていて、中に入るとセルフサービスの食堂では注文の行列ができていました。しかし、それは開店直後だったからのようで、私たちの後には誰も並びませんでしたし、満席になってしまうほどの混雑でもなかったので、それほど慌てる必要はないようです。私たちは鱧の湯引きと、それぞれ海鮮丼を注文しました。鱧はわずか300円でしたが、肉厚でこの値段で食べられるものとは思えません。海鮮丼にはたっぷりと刺し身が載っていましたが、そのどれもがプリプリとした食感で新鮮さを物語っていました。ただ、ご飯が酢飯だったのが少々残念で、ほかほかのご飯だったらさらに良かったのにというところです。
食後にはゆっくりと直売所の方を見てみましたが、活きのいいシャコやワタリガニ、伊勢海老、帆立貝、鱧や鯵などが生簀にいて、買って帰ることができるようになっていました。スーパーなどとは大違いの新鮮な魚介を自宅で堪能できるのではないでしょうか。
ということですが、周りには住宅以外はなにもないところなので、姫路市の外からやって来るという人はそう多くないのでしょうね。しかし、少なくとも地元の活性化には繋がることを期待したいと思います。私の自宅は市の中心部より北側なので、普段生活していると海の近くだということをほとんど意識しませんが、自宅から30分足らずで新鮮な海の幸に接することができるというのは嬉しいことです。特にミシガンには海がなかったので、ますますそのありがたみを感じます。