Nano SIMまさかそんな目に遭うとは。

先日の帰国以降、あまり必要性も感じられないし、アメリカでも無くて困ることはなかったのでもう固定電話を引くのはやめようということにしていて、家族はそれぞれIIJmioみおふぉんを利用することにしました。今は手持ちのiPhoneを再利用するような形になっていますが、いずれ新しい物に買い換えたいということになるとSIMロックフリーのものにしなければならないので一時的な金額は高くなりますが、月々の使用料に割がけされて2年縛りで不自由な思いをするよりはいいだろうという判断です。無線部分の回線はNTTドコモのものを使用しますし、バックボーンはIIJですから品質的には全く問題ありません。

…と思っていました、一週間は。帰国後に私の分の回線を契約してちょうど7日目の夜、会社から帰宅しながら妻にメッセージを送り、メールをチェックしたりしていて、ふと気付くとiPhoneの画面左上の普段は”●●●○○ docomo”などと表示されているはずの部分が”Invalid SIM”となっていました。英語表示に設定しているのでこのようになりますが、日本語だと「不正なSIMです」と表示されるようです。

それまで使っていたのに不正も何もないだろうと思いますが、その後電源を切って再起動してみたり、SIMを取り出して端子部分を拭いてみたりしても一向に変化はありません。仕方がないのでIIJmioのサポートにウェブのフォームから問い合わせて回答を待つことにしましたが、翌朝になっても状況は変わらず、夕方になって届いた回答はウェブサイトに書いてあるような一般的なことだけでした。

ここで妻のiPhone 5cとSIMを入れ替えることを思いついてやってみると、現象はSIMについてまわるようで、私のSIMを入れた妻のiPhoneで「不正なSIMです」との表示になり、私のiPhoneは妻のSIMを認識して使用することができるようになりました。端子剥き出しのクレジットカードなどと同じようなICカードなのに、電話機の中に入れてあるSIMが壊れるようなことがあるのかと半信半疑だったのですが、こういう状況ではそれも間違いなさそうです。

結局、同じような状況になった人の顛末を見るとSIMを交換するほかなかったとのことなので、諦めて「どうしたら交換してもらえるか」という問い合わせにして返信しました。しかし、往復にまる1日かかるようでは解決に何日かかるかわからないので、さらに翌日、現象発生の2日後にサポートセンターの開いている7時までに帰宅することができたので、妻の電話を借りてサポートに電話して交換をお願いしました。

SIMの方に問題があるということは上の実験で明らかになっているため、交換はすんなりと受け付けてもらえました。しかし、いかに試用期間が一週間と短くとも、ユーザーに瑕疵がないことを証明できないので一律有償交換になるとのことです。これは参考にしたウェブサイトにも書かれていたので覚悟していましたが、その人は3ヶ月で文句を言っていたので一週間ならなんとかならないかなと淡い期待もありました。まあそこでゴネても仕方ありません。

またちょっとがっかりしたのが、新しいSIMが届くまでは一週間から10日かかると言われたことです。これも仕方ないんだろうなあと諦めていましたが、実際には電話してからわずか4日後の土曜日の午前中には届いてしまい、日本のサービスはこうだったと再確認しました。アメリカで同じように一週間から10日と言われたら二週間経っても届かないということがあっても驚きませんが、日本ではそんなことがあったら大騒ぎする人が出てくるでしょうね。なお、もちろん新しいSIMを挿すと問題なく使えるようになりました。

ということで、帰国後の手続きであちこちで電話番号を書くことがありましたが、そこに今は使えないという番号を書かなければならず不安だったのも一週間足らずで解決し、気持ちも落ち着きました。電話が使えないだけでこんなに精神的に負担になるものかと、それもちょっと心配ですね。