またまた盛りだくさんの旅。
♨️

いつも激安ツアーを提案してくれる職場のZさんですが、今回も阪急交通社の商品から見つけてくれたのが九州までの新幹線往復が5550円という驚きの激安ツアーです。通常は片道でも12620円もかかるところが往復でこの料金というのは異常な安さです。なにかカラクリがあってこれだけ安くすることができるのでしょうが、逆に考えると通常料金ももっと安くできるはずなのではないかとも思ってしまいます。今回はこの新幹線と激安レンタカーを組み合わせて、日帰りで別府まで行って温泉に入ってくるというプランで、昨年長崎鹿児島に行ったのと同じI君と3人で決行してきました。

東洋軒 とり天

小倉駅で新幹線を降りてレンタカーを借りて、まっすぐ別府市内に向かってまずは東洋軒で昼食です。こちらは大分名物とされている鶏肉の天ぷら、とり天の発祥の店と謳っていますが、地元でも人気の中華料理のお店で、非常に大きな駐車場を持っていて驚きました。12時前に到着したときには十数人が待っていましたが、回転が早いようで10分も待たずに入れたのではないかと思います。私はこちらで名物のとり天と、角煮ラーメンをいただきました。昼食には多すぎるだろうとは思ったのですが、どちらも非常に美味しくて、朝食がパン1枚だけだったこともあってすべて一人で食べきってしまいました。角煮ラーメンは大きな角煮がゴロゴロ入っていて、麺は博多ラーメンのように細かったのが印象的です。

別府地獄めぐり 海地獄

腹を満たしたあとは観光ということで別府地獄めぐりをしました。様々な形態で湧出する源泉「地獄」を見て回るというものですが、以前家族で別府に行ったときは子供が小さかったこともあって見なかったので、西日本の中学高校では修学旅行などでの定番だそうですが、私は初めてでした。「地獄組合」という組合に属している7つの地獄は7枚綴りのチケットで割安に見て回ることができるので、私達もこれを購入して順番に見ていきました。

別府地獄めぐり 鬼石坊主地獄

正直なところ最初はあまり期待していなかったのですが、なかなかどうして地獄は変化に富んでいてそれぞれ特徴的で、この年齢になったからこそなのかもしれませんが、とても面白かったです。青い水を海に見立てた海地獄は予想以上に青くて驚きましたし、灰色の泥沼がぷくっと湧く鬼石坊主地獄はなかなかうまく写真に撮れないのがもどかしくも楽しく、鬼山地獄では温泉の熱を利用して飼っているというワニの迫力が凄かったです。しかし、時間がなくてどれか一つだけ行くというのならいろいろ楽しめるかまど地獄がいいでしょう。最も経営努力しているようで、韓国人観光客の一団など大型バスもたくさん訪れていて群を抜いて賑わっていました。

地獄を一通り楽しんだあとは鉄輪むし湯で温泉に浸かってきました。こちらではむし湯、つまりサウナになっているのですが、狭い石室の中で石菖という藁のような薬草の上に横になるという独特の形で温泉を楽しむことができます。その後で通常の湯に入ることももちろんでき、なかなか良い体験ができたと思います。ただ、むし湯の部屋は一度に4人までしか入れないということもあり、時期的に混雑することがあるかもしれませんが、一度は体験してみると良いのではないでしょうか。

岡本屋 地獄蒸しプリン

体の芯からポカポカになってから、食事の前に明礬温泉岡本屋売店へ行って「地獄蒸しプリン」を自分たちのおやつと、家族へのお土産のために買ってきました。その場でいただく分はちゃんと陶器の器とスプーンで出してくれるので、プラスチックの容器のまま出してくるのとはそれだけでもかなり気分が違います。さすがに持ち帰りの分はプラスチックの容器になってしまいますが、濃厚でクリーミーなプリンをほろ苦いカラメルソースとともにいただくというのは同じです。260円と安くはないプリンですが、その値段以上の味わいはあるでしょう。

最後は市内中心部に戻って地元の人気店らしきろばた仁関さばのお造りなど夕食をいただいてから、慌ただしく小倉駅へ戻ってレンタカーを返し、新幹線で帰宅しました。別府から北九州までは2016年から東九州自動車道で繋がっているのですが、多くの区間が片側1車線の暫定2車線での開通となっているため、ちょっと遅い車がいると詰まってしまうのが問題です。大抵の場合は規制速度では走っているので、その速度で計算しておかなければいけないのですけどね。まあ、レンタカーはなんとか時間内に返すことができて、余裕を持って新幹線に乗ることができたので結果としては問題ありません。

ということで、今回も日帰りなのに非常に盛りだくさんの旅行となりました。あまり詰め込みすぎず余裕のある日程だと思っていたのですが、蓋を開けてみれば地獄めぐりが思いのほか充実していたためでしょうか。今回は今回で楽しかったので良いのですが、次はまた泊まりでゆっくり温泉を楽しみたいと思います。