先日、長野県上田市で20代男性が道路脇で採取したキノコを調理して食べて食中毒となり、その後死亡したというニュースがありました。食べたのはドクツルタケコテングタケモドキと見られるとのことですが、これらはどちらもそんなに食べられそうには見えませんが、色が地味なので大丈夫そうに見えてしまったのでしょうか。

キノコというのは菌が大きくなったものという大雑把な認識の私ですが、そもそも食べられるもののほうが珍しいくらいだと思っていますし、食用の日頃から馴染みのあるキノコでも生で食べることができるのはマッシュルームだけと言っていい状況のようです。そのマッシュルームでも発がん性物質を多く含むので、あまり頻繁には生食しないほうが良さそうです。

しかし人はなぜ良くわからないキノコを食べてしまうのでしょうか。今回亡くなった方がどういう理由で道端に生えているキノコを食べようとしたのかわかりませんが、おそらく飢えていたからというわけではないでしょう。キノコではそんなに腹がふくれるものでもありませんし、調理するだけの余裕はあったわけです。火を通せば大丈夫だろうと思っていたのか、それともちょっとした冒険のつもりだったのでしょうか。

過去にも時折毒キノコによる中毒死が報じられてきましたが、やはり甘く見ないほうが良いですよね。私はキノコ類はかなり好きな方だと思いますが、それでも得体のしれないものを食べようとは思いませんし、普通に売られているものでも「もし他の菌が紛れ込んでいたら」などと考えてしまうくらい慎重というか臆病です。そのくらいでいいのではないでしょうか。