Elon Muskによる私物化によって元Twitter、元Xは凋落の一途を辿っており、BlueskyThreadsという新興SNSがポストTwitterの座を争っているわけですが、そんなところに今日突然MIXIからmixi2という新しいSNSが公開されました。

今のところiOSAndroidのアプリからでないと閲覧することもできないのですが、「mixi2の特徴について」によると以下のような特徴を売りとしているようです。

  • デフォルトのタイムラインが時系列順
  • 「エモテキ」(エモーショナルテキスト?)や絵文字によるリアクションで気軽に感情表現可能
  • 「コミュニティ」「イベント」で広く深く交流可能
  • 完全招待制

タイムラインは「タイムライン」というのだから時系列順でないと本来はおかしいのですが、多くのSNSがおすすめアルゴリズムによって操作されてしまっていて、ユーザーが求めるものとは違う表示になってしまっているのが現実です。「XやThreadsが」と名指しで言ってしまっていますが、これらとは一線を画したいようで、最初の特徴としているくらいなのだから今後もこれを曲げることはないと思っていいでしょう。

「エモテキ」というのは大きな文字にいろいろエフェクトを掛けて表示するようなものですが、これは賛否が分かれそうです。というか私はちょっと苦手です。今は最初なのでみんな遊んでしまっているのでしょうが、意味のない文字が踊っているのを見ても何の面白みもなく、邪魔にしか感じられません。いずれうまい使い方が現れるのかもしれませんが、今のところ私は好きではありません。

MIXIといえばその発祥は老舗SNSで今でも地味に稼働しているmixiですが、その売りもコミュニティやイベントだったりしました。その時の感覚をまたもう一度、というインターネット老人会向けの機能というわけではないでしょうが、私などはどうしても変に期待してしまいます。

また、mixiも初期は招待制でした。交友関係の狭い私はその招待が欲しくて足掻いたような記憶がおぼろげにありますが、今回は「いつものID」を確保するために焦りはしたものの、Fediverseで招待リンクを公開されている方がいたので助かりました。IDは無事にいつもの @sszk (招待リンク)です。なお、「完全招待制で安心な場をつくっていきたい」とは言っていますが、他のSNS等での拡散は歓迎のようなので、実際には招待者と最初からフォロー関係となることでいきなり孤立してしまうことを防ぐというような意味合いがあるのではないかと邪推しています。

果たしてなぜmixi2のようなものを公開することになったのかといえば、日本人にとって居心地のいいTwitter代替サービスを提供したいということなのではないでしょうか。Xもかなり日本人ユーザーの割合が高いサービスですが、インプレゾンビによって荒らされてしまって酷い有様になっており、雰囲気は劣悪なものになっています。そこに日本人が日本人向けに細やかなサービスを提供すれば、一気にシェアを獲得することも不可能ではないと思います。そのためには企業アカウントなどもうまく巻き込む必要がありそうですが、それはまだこれからでしょうか。

今のところ広告などは入っていないようなのでどのようにマネタイズしていくのかわかりませんが、広告を入れないとも言っていないのでいずれ何らかの形で入れてくるのは仕方がないと思います。「mixi2は楽しい、優しい、ほっこりとした場になればと考えています。」とのことなので、私も今後に期待して見守りたいと思います。