キリスト教の家庭に育った私には、そうでない一般の人達にとってのクリスマスというのがどういうものなのか、どういう意識で祝っているのかわからないところがあったりするのですが、年中行事としてはすっかり定着してしまっています。私も今は教会へ行ったりもしないので、それについて批判するようなつもりはまったくありません。

そのクリスマスといっしょに、いつの間にか馴染んでしまっているように思ったのが「シュトーレン」という焼き菓子です。ドライフルーツやナッツがたっぷり入った硬めのパンで、バターもふんだんに使われているためにもともと材料費がかかっていて贅沢な菓子でしたが、近頃の原材料の高騰でますます高価なものになってきています。今では1つ3000円前後というのが普通ではないでしょうか。

伝統的なレシピというものもあるのでしょうが、地域ごとにバリエーションがいろいろあるでしょうし、様々なアレンジが加えられたりもしていると思います。妻が今年買ってきたものはチョコレートのシュトーレンで、生地にチョコレート味が付いていて、さらに表面がチョコレートでコーティングされたものでした。先ほど夕食後に切って食べてみましたが、チョコレートの味が強すぎず絶妙で、とても美味しかったです。

しかしクリスマスが近づくとあちこちのお店で売られているのを見るようにはなったものの、ドライフルーツやスパイスが苦手とか、そもそも甘いものは食べないという人などには縁がないものなのでしょうね。私は先ほど食べながら、妻も一緒に楽しんでくれる人で良かった、とつくづく感じてしまいました。