これまで私は台湾に入国する時も日本に帰国する時も、入国カードや税関申告書は紙のカードに記入して申請していたのですが、現在これらはどちらもインターネットで事前に登録しておくことでペーパーレスで申請することができるようになっています。前回は飛行機の機内でカードが配られるのを見てからそれを思い出し、次回こそはオンラインで申請しようと思っていたのですが、今回の訪台時にはあらかじめ作っておいたチェックリストに沿って事前の準備を万端に整える中で申請しておきました。

台湾のオンライン入国カード台湾観光庁の案内ページによると到着日の3日前から事前登録が可能となっていますが、私はそれより前から登録してしまっていたような気がします。登録する内容はパスポート情報、メールアドレス、職業、電話番号、滞在予定、滞在先といった情報で、一般の入国カードに記入する内容との違いはありません。申請ページからメール認証の後、フォームに記入するだけで手間はかからないので、ウェブに自由にアクセスできる人は事前に登録しておいた方が楽ではないかと思います。入国審査では登録の証明などは特に必要なく、パスポートだけを提出すればそこから自動的に紐付けて情報を引き出してくれるようで、至って簡単、何の問題もありませんでした。とはいえ、紙のカードに記入して提出しなくてもいいというだけのことなので、事前登録を忘れたといっても特に不都合や不利益はないでしょう。

一方、日本の入国申請や税関申告はVisit Japan Webで電子化されています。このサイトはデジタル庁が構築したもので、他のデジタル庁関連のサービス同様シンプルでクリーンなインターフェイスは好感が持てます。

日本国民の入国審査はパスポートを自動機にスキャンさせるだけなのでVisit Japan Webで手続きするまでもないのですが、このシステムで簡素化されるのは税関審査の方でしょう。台湾を含め、私が訪問したことのある国での税関審査はどこも申告するものがない場合は素通りで済みましたが、日本の税関は厳しく、申告がない場合でもパスポートと申告書を提出して質問に答える必要がありました。このVisit Japan Webであらかじめ申告手続きを済ませておいて、無人機で自分の顔と紐付けておけば、この審査が入国審査と同様にパスポートのスキャンと顔認証だけで済むようになるので、申告書を書く手間がなくなるだけでも楽になります。いっそ入国審査と同時にやって1回のスキャンだけで済ませてほしいとは思うものの、以前より楽になっているのは間違いありません。

とは言っても、QRコードをスキャンさせる必要があるので、これらはスマートフォンの使用がほぼ前提となっており、あらかじめQRコードをプリントアウトしておいて持参するということは可能かもしれませんが、それもインターネットとPCを使いこなせることが前提となるのは変わりないでしょう。現在は旅行代理店などが団体客の情報を一括登録して、それを旅行客が引用できる代理入力という機能があるようですが、来月にはサービス終了してしまうということで、その後どうするのかは不明です。まあ、従来の紙のカードがなくなるわけではないので、スマートフォンが使えない人は紙で、ということなのでしょう。

また、台湾の入国カードはパスポート番号で紐付けされているのでQRコードのようなものは必要ありませんでしたが、日本でも同じようにしなかったのはなぜでしょうか。まず無人機で顔をQRコードと紐付け、ゲートでは顔認証で通過するというのは無駄に一手間加えているようにしか思えません。それならまだゲートでパスポートとQRコードを直接読ませる方が、無人機を使う手間も置く必要もなく簡便ではないでしょうか。

もう一つ気になるのは、ゲートや端末はせっかく無人になっているのに、そのシステムが無駄に複雑なので説明員がたくさん立っているということです。まだ導入から魔もないからということと、ゴールデンウィークで旅慣れない人が多いからということなのかもしれませんが、何のために無人化しているのか本末転倒な感じです。やっぱりQRコードと顔認証を経由するというのは意味不明ですね。