青森県へは高校1年の時に修学旅行で行って以来で、と言うより行ったはずなのですが何も覚えていません。厳密に言えば3年生の修学旅行でも北海道まで北斗星に乗って行ったので通過はしていますが、覚えていないことに変わりはありません。学校がどういう思いで企画していたのかわかりませんが、高校生にとって修学旅行なんてそんなものなのでしょう。

ところで今回は「大間でマグロを堪能したい」というちょっと邪な気もする単純な動機で青森県へ、職場の旅行仲間と来ました。兵庫県から青森県はかなりの距離があるので、もちろん移動は飛行機を利用しますが、神戸空港から青森空港へ飛べるということで今回初めてフジドリームエアラインズ(FDA)を利用してみました。

FDAは静岡県に本社を置く航空会社ですが、現在は静岡空港に加えて名古屋空港と神戸空港を主要ハブとしているとのことで、神戸と青森、花巻松本の3か所とを結んでいます。大手が就航しないマイナー路線を補完するような形になっているようですが、使用している機材がブラジルのEmbraer製E-170とE-175という2-2配列の座席数100未満の小型ジェット機というのが特徴の一つです。また、機体の塗装色が一機一機異なっているのも面白いところです。

今回行きに搭乗したのはシルバー塗装の10号機JA10FJ、帰りはバイオレットの16号機JA16FJでしたが、乗り込む際のドアの小ささや2-2配列になっていることで小型機であることを実感しますが、いざ着席してみるとシートは一般の大型機のものよりもゆったりしていて快適でした。84席の乗客に対してキャビンアテンダントが3名搭乗していて、飛行中に飲み物とシャトレーゼ梨恵夢が提供されましたが、乗客数が少ない分迅速にサービスが行われてそれも良かったです。乗客数が少ないことで乗り降りの混雑も少ないというのも良い点でした。

ということで地域航空会社だからとか小型ジェット機だからという問題は特になく、むしろ小型であることによるメリットの方が実感できるフライトでした。おそらく大型機でいっぺんに輸送するよりも、小型機を頻繁に運航させた方が乗客側のメリットは大きいのだと思いますが、利用客数の多い路線では人件費や機材の運用コスト、滑走路の混雑などさまざまな点で大型機にするメリットがあるのでしょう。それらのコストは最終的に運賃に跳ね返ってくるので、乗客にとってもその方がいいという結論になるのかもしれませんが、小型機には小型機の利点もあるのだと今回知れたのは良かったです。また機会があればFDAや他の地域航空会社の路線も積極的に利用したいと思います。