私が住む兵庫県も市街地からちょっと離れると結構な森林が広がっていますが、青森空港に着陸しようとしている飛行機から眼下に見えたのは、人の気配の感じられない鬱蒼とした深い緑の山々で、なぜか神秘的な原生林のように感じられました。

青森に到着後の最初の目的地は、十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流でした。国立公園、特別名勝、天然記念物などの指定を受けて保護されている名所ですが、今回訪れたのがちょうど新緑の時期だったことで、非常に美しく目に優しい景色を見ることができました。天気が曇りだったのと、到着したのがちょっと遅かったのとであまり観光客も多くなく、静かに楽しむことができたのも良かったです。

本当はこの景観を堪能するには渓流沿いに整備されている遊歩道をハイキングするのがいいのでしょうが、今回はあまりゆっくりしている時間がなかったので、車を要所要所にある駐車スペースに停めて、そこからせいぜい15分ほど歩くくらいとなってしまいました。しかしそれも駐車スペースに適度に空きがあったおかげで、混雑時にはバスで巡るなどしたほうがいいかもしれませんが、そのバスも1時間に1本ほどしかないようなので、しっかり計画を立てて行動しないと大変なことになりそうです。

なお、渓流沿いには石ヶ戸休憩所以外には売店や自動販売機もないので、特に徒歩での移動を考えている人は飲み物や食べ物などを十分に用意する必要があると思います。私たちがこの休憩所に到着した時にはすでに軽食の終了時間を過ぎてしまっていて、空腹を抱えたまま移動することになってしまったので、最後は落ち着いて楽しむ余裕がなくなってしまったように思います。そのようなことがないように、計画的に過ごされるようお勧めします。