最近のテレビってすごくつまらなくないですか。

私自身は以前から自主的にテレビを見ることがほとんど無いのですが、このところ夕食を食べながら見ていて嫌に目につくのが、80年代や90年代のヒット曲のランキングのような番組です。複数の局で似たような番組をやっているのだと思いますが、ひと月に何度も見ているような気がします。大体ランクインしているような曲も大差なくて、まったく変わり映えがしません。このような番組が多くなってしまっているのはどういうことなのでしょうか。

一つには、若い世代がテレビを見なくなっていて、中高年をターゲットにすると懐メロというのが視聴率を稼ぎやすいということでしょうか。これは非常に安直ですが、こういう安易な方向に流れていくのは業界にとってかなり危険なことでは無いのでしょうか。若年層に見てもらう努力を怠っていると、今の中高年の人口は減っていく一方ですから、パイがどんどん小さくなっていくことになります。高齢化が進んで中高年層が増える、というのは割合だけの話であって、今テレビを見ない若い人たちにはその習慣がないので、歳をとっても見るわけではないでしょう。

もう一つは手持ちの映像を流して、適当なタレントにコメントを言わせておけばいいので制作費がかからない、ということでしょう。これはすでにもう終わっていると言っていいのではないでしょうか。その程度の内容であればYouTubeを見ていれば済む話なので、わざわざテレビに縛られずに好みの動画を見られる方に人が流れていくだけではないかと思います。

このような番組以外でも、ドラマなどはNetflixなどの方がお金をかけてしっかりしたものが作られていますし、スポーツ中継などもネット配信などで自分の好きな選手やチームの試合などを見た方がいいという人も多いでしょう。好みが多様化して、視聴者の目が肥えたこの時代に、テレビというメディアがついていけなくなっているのだと思います。やはりもうすでに終わりが見えてきたメディアなのではないでしょうか。

最近、Threadsか何かで家電販売員の人が大型テレビの良さを伝えたいということを言っているのを見たのですが、その人が言っているテレビの良さというのが結局画面が大きいことのメリットでしかなく、薦めているコンテンツが映画やゲームで、テレビ放送についてはまったく触れられていなかったのが印象的でした。ケーブルテレビが発達したアメリカなどではずっと以前からですが、日本の家電量販店で売られる「テレビ」も、今後チューナーレスのものになっていくのではないでしょうか。