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転売

いわゆる嫌儲というやつ?
💰

私は以前ヤフオクで何度も嫌な思いをして懲りたこともあり、交渉するのが面倒なので自分ではやる気にならないのですが、メルカリというのはなかなか便利なものです。自分には不要であったとしても他の人には価値のあるものであったりするもので、不用品をただ捨ててしまうよりも誰かの役に立った方が良いでしょうから、儲けようと思わなければ良いようです。ただ、やはりアホみたいな値下げ要求もあるようなので、そういうのを相手にするのが私には面倒くさすぎてダメですが、妻は細々したものを処分したり、ちょっとしたものを入手するために活用しています。

しかし、老舗ヤフオクを含め、このような便利なプラットフォームがあるおかげで世の中も少しずつ変わるものですが、ついていけない人たちがいろいろ物言いを付けているようです。

最近、出勤前に眺めている「めざましテレビ」でも伝えていた2つのニュースがあります。一つは仙台市が無料で配布している「仙台巡り」というガイドブックが、羽生結弦を案内人に据えて作成されたためにファンの間で人気となり、これを転売している人がいるということでした。もともと無償配布のものが700円から3000円ほどの値段で売られているということですが、これについて問題視する人がいるようです。もう一つは京都祇園祭ちまきネットで転売している人がいる、というものです。関係者が「罰当たりなこと」と言っているそうですが、500円から1000円で販売されているものが2000円程度で売られているということです。

しかし、私にはこれらのどこが問題なのかがよくわかりません。もともと数量限定で販売されているものを転売目的で購入する人がいて、本当に欲しい人が入手できず仕方なく転売屋から購入している、というような状況とはまったく違うのではないでしょうか。そういう問題については転売屋以外は誰にも利益がないので良いことではないと私も思いますが、今回の2つの件についてはどちらも仙台や京都に行かなければ入手できないものを送ってもらえる、という点で購入する側にも利益があるわけで、その利益への対価として1000〜2000円程度であれば支払っても良いと考える人がいるのであればそれで良いのではないでしょうか。

結局の所、人が楽して儲けているというのが気に入らないだけなのではないでしょうか。それが嫌なのであれば公式にネットで配布申込みなり購入なりできるようにすればよいわけで、それは経費がかかるからできないというのであれば、それを代行してくれていると考えても良いのではないかと思います。何でもネットを悪にするようなマスメディアの風潮もあって、今回の騒ぎはどうも素直に賛成できません。

Vancouver 2010 XXI Olympic Winter Games

Vancouver 2010楽しみにしている人も多いんでしょうね。

4年間ってあっという間ですね。トリノが終わってから4年も経ったなんて全く実感がありませんし、北京なんてついこの間だったような気がするのに、カナダはバンクーバーでの冬季オリンピックが開幕してしまいました。スキー競技などはスキーリゾートとして日本でも有名なウィスラーが会場となりますが、今年は雪不足で周囲の山から雪をかき集めるなど大変なようです。

日本選手団は何故かお家芸とされているノルディックや、不思議と選手層の厚い女子フィギュアスケートの活躍が期待されているところかと思いますが、個人的にはモーグルスキーで近年大活躍の上村愛子にだけ注目しています。選手に無理やり国旗を背負わせているような気がして、もともと私はオリンピックというのが好きではなく、テレビでもほとんど観ないのですが、選手やその周囲の人々にとってはオリンピックの金メダルというのは最高の目標であり、オリンピックの決勝戦は最大の晴舞台でしょうから、その選手を応援したい気持ちというのは持っているつもりです。ただ、「がんばれ、ニッポン」というのは違うかな、ということです。

さて、開幕前に日本のマスコミの餌食になってしまったのがスノーボードの國母和宏選手です。ちょうど朝青龍が退場した直後に格好のネタを提供した形になってしまったのですが、日本選手団の公式スーツを着崩していたことから標的にされてしまいました。私も主観的にはスーツをだらしなく着ているだけで格好良くもなんともない、みっともないからやめた方がいい、とは思いますが、本人なりのセンスというものがあるので仕方ないかな、というところで、そんなくだらないことで個人を槍玉に挙げるマスコミの悪意にうんざりしていました。

國母和宏しかし、まずかったのはその後の対応ですね。記者会見でこれに関して質問された際、「反省してまーす。」と相変わらずの態度であったことと、その直前に「チッ、うっせーな」と呟いていたのがバレてしまったことで余計に反感を買う結果になってしまいました。結局の所、あの着崩しも含め「ガキだから」ということに尽きるのではないかと思いますが、本人にとっては日本代表といっても日本を背負うつもりなど全くなく、「俺様が日本一上手い」くらいにしか思っていないのでしょうから仕方ありませんね。国民の模範になれ、なんて言う方が時代遅れでしょう。

それはともかく、せっかくのスポーツの祭典なのですから、選手には最大限に力を発揮してもらって、最高の技術で魅せてもらいたいものですよね。傍若無人に見える國母選手ですが、今回の騒ぎが演技に全く影響しないとは思えません。良い結果が出せなければまた叩かれるのは目に見えていますから、それも余計なプレッシャーになってしまうでしょう。それに対してマスコミ側は何の責任を取るつもりもないわけですから、いい気なものです。まあ彼らには彼らなりにネタを提供しなければならないというプレッシャーが掛かっているのでしょうが、たぶんそれは大衆が求めているものとは違いますよね…

オリンピックそのものも誘致合戦の政治的駆け引きや、開会式などの式典がショーアップされて商業主義化がどんどん進んでいることなど、スポーツマンシップとはかけ離れたところにあるような気がしていますが、古代ローマの時代から民衆を喜ばせるためのお祭りだったので仕方ありません。そもそもスポーツというもの自体、ストイックなのは競技者本人だけで、観る側にとっては娯楽の一つでしかないのですから、外野がそこで妙な精神論を展開するのも的外れな気がしてなりません。本人たちが納得していればいいじゃないですか。とはいうものの、いくらかでも税金が投入されているとなれば話は別ですかね…

マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか

マスゴミやっぱり自覚はないのかな…?

マスコミすなわちmass communicationというのは元来大衆(mass)のための情報伝達(communication)であるはずなのですが、現在日本で「マスコミ」といった場合の多くは新聞やテレビなどのマスメディアを指しているのではないかと思います。こうしたマスメディアというのは大衆を相手にはしていてもごく一方的に情報を流しているだけで、内容的にも大衆のことよりもスポンサーや自社の都合の方を重視しているように感じられることが多々あります。このようにマスメディアに対して不信感を持つ若者を中心とした人々がそれを揶揄して呼ぶ言葉が「マスゴミ」です。

私もマスメディアに対してはあまり好意を持っていない一人なのですが、人々がなぜマスメディアに不信感、というより嫌悪感に近いものを抱くようになってしまったのか、それを分析しているものなのかと思い、図書館で目に止まった「マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか – 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する」という本を読んでみたのですが、残念ながらこれはちょっと期待外れでした。

著者の日隅一雄という人は新聞記者から弁護士になったという人なので、この本はあくまで記者など現場の人の視点で書かれているものなのです。序文からして

あなたもきっとマスコミに対して、「マスゴミ」という言葉を投げつけたくなったことがあるだろう。
初めて「マスゴミ」という言葉を目にしたとき、正直かなり不快感を感じたが、最近はこの言葉に慣れてしまったせいか、そう呼びたくなる気持ちもわからないではなくなった。

と始まる通り、著者はメディア側の立場の人なのです。そうでなければ「かなり不快感を感じ」たりはしないはずですよね。

結局この本で主張されているのは「現場の記者は頑張っているのに組織や制度が悪い」というだけで、自己反省の類のことは一切ありません。まあ、小さい文字で書かれている副題が「権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する」と言うことですから、これに気付くのが遅れた私が悪いといえばそれまでではあるのですが。

しかし実際、なぜメディアが嫌われるのかというのはそういったことだけではないはずです。

もちろんすべての記者がそういう人ばかりだとは思いませんし、問題がないのが当たり前、悪い評判の方が広まりやすいということはわかります。しかし、立ち入り禁止の場所でもズカズカと入り込み、取材相手の感情は一切顧みずに強引なインタビューを行い、都合が悪くなるとここぞとばかりに「報道の自由」や「知る権利」を高々と掲げて自らは民衆のためにやっているのだと宣う…というようなことを見聞きしたのは一度や二度のことではありません。こういった問題については一切触れられておらず、「自分たちは頑張っているのに!」ということだけなのが非常に残念です。

現場を離れた人でさえこうなのですから、現役の人については推して知るべし…インターネットの普及により本来のマスコミュニケーションが発達してきた今、それを規制するばかりでなく報道のあり方を見直すべきところに来ているのではないでしょうか。まあ政治家や政府にとってはマスメディアの方がコントロールしやすいですから、日本ではなかなか難しいとは思いますが…