司法の場での完全勝利のあと、ソフトバンク・インベストメントが登場して以来、世間のホリエモンへの関心は徐々に薄くなりつつあるような気もしますが、ここでまたまたホリエモン関連の話題です。

先日、毎日新聞の「記者の目」というコーナーで『堀江社長への反論』というタイトルで批判記事が記載されていたことについて述べましたが、同じコーナーに今度はそれらの批判への反論という形で記事が掲載されています。今回の記事は最初の段落から私の関心を引くものでした。

ライブドアの堀江貴文社長の言動は依然として各メディアの大きな関心を呼んでいる。本欄でも位川一郎(経済部)、渡辺雅春(社会部)の両記者が相次いで堀江氏の姿勢を批判した。しかしそれを読んで私は違和感を抱いた。堀江氏の行動は、今後の日本の商風土とジャーナリズムのあり方を考える上で重要な問題提起だと考えるからだ。

今回の記事はデジタルメディア局の柴沼均記者が書いているものですが、他の部局の記者の記事に対してこれだけ堂々と反論できるということにまず驚いてしまいました。書いた柴沼記者もそうですが、この記事を掲載することを許したデスクの英断にまず拍手したいところです。普段購読しながらも今一つ好きになれない毎日新聞を見直してしまいました。

まず、ホリエモンが日本の旧来の商風土に合わないのは事実だが、その商風土自体も褒められたものではないのではないか、という点を東大助教授の意見を引用して指摘しています。また、政財界からホリエモンを批判する声が出ていることについても疑問を呈し、既存メディアがホリエモンの発言の言葉尻を捉えて反発していることに対しても冷静に反論しています。

しかも最後は

プロ野球、商風土、そしてメディアのあり方について議論を巻き起こした堀江氏を、私は断固支持する。

と結んでいますが、ここまで言ってしまって社内で干されてしまうようなことがないか心配になってしまいます。大手メディアでこれだけはっきりとしたホリエモンへの支持を目にしたことはありませんが、ホリエモン批判で目にした記事や話よりも理論的で筋が通っているのではないかと思います。先入観のない人がこの記事を読めば素直に受け入れられるものと思いますが、反対派の人にはこれでも通じないものなのでしょうか。私にはいちいちもっともに聞こえますが、いかがなものでしょうか?

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