今回ソウル滞在中に利用した宿は、Booking.comで安くなっていたLife In Insaというホステルでした。仁寺洞(インサドン)という賑やかなショッピング街の中にあり、おしゃれな街並みにカフェなどが並ぶ益善洞(イクソンドン)は歩いて10分ほど、ソウルで大人気のベーカリーカフェArtist Bakeryも10分以内、観光客は必ず行くであろうソウル一の繁華街である明洞(ミョンドン)にも30分なので歩けないことはないという、非常に便利な立地と、3泊で19000円という安さが決め手でした。まあ、安かっただけにある程度の覚悟はしていたつもりです。

とにかくコストを切り詰めるため、現地は完全に無人となっていて、掃除の時以外は従業員がいないとのことなので、私も一切見かけませんでした。フロントなどはなく各個室のドアにナンバーキーがあり、チェックイン当日に暗証番号の連絡が来るのでそれを入力するとドアが開くという形です。

しかし、安いからといって汚らしかったり、ボロかったりということは一切なく、居室や共用部分の内装はきれいになっていました。また、滞在途中の清掃やベッドメイクなども一切ありませんが、室内の清潔感も特に問題なかったと思います。ただ、トイレとシャワールームが一体になっていて、トイレでシャワーを浴びるような感覚なのは日本人にはちょっと厳しいかもしれません。また、タオル自体は置いてあるものを持っていって自由にいくらでも使えるのですが、ハンドタオルしかなくバスタオルが無いのが残念でした。アメニティグッズももちろんありませんが、シャンプー・リンスとボディソープは備え付けのものがあるので、最近のホテルはどこもそんな感じかもしれません。しかし、ボディソープの泡立ちが悪くて全然きれいになる感じがしませんでした。

そもそも室内の広さは6m2しかないのですが、置かれているダブルベッドが高くなっていて、その下にスーツケースなどを置けるようになっているので、1人で過ごす分には特に窮屈に感じることはありませんでした。しかし、机や椅子などもないのでPC作業などはベッドに座って膝の上にPCを置いてやるしかなく、基本的には寝るためだけの部屋ということになります。ただ、その「寝る」ということについても、私は枕が合わなかったのと、寝ているとエアコンの風が顔に直撃するし、エアコンを消せば暑いしで、全然熟睡できなかったので体調が悪くなってしまって、肝心の旅行が十分に楽しめなかったのが残念でした。ただ、今思えば逆を向いて寝ればよかったのではないかという気もして、なぜ気づかなかったのか自分を恨みます。

あとはなぜかiPhoneでは問題ないのにMacではWi-Fi経由でインターネットに接続できないという問題もありましたが、これは利用していたeSIMがテザリング可能なものだったので結局は何とかなりました。しかしとにかく仁寺洞の賑やかな通りから小脇に逸れてすぐなので立地はすごくいいので、ちょっと疲れたから部屋で一休みということもできましたし、上に書いたような不満も全て値段の安さで我慢できると思います。ただ、私のような年寄りではなく、もっと若い人たちが使うものなのだろうな、という気はして、自分の年齢をちょっと実感してしまいました。