外国へ旅行に行くと、現地の伝統的なお菓子を買って帰るというのも楽しみの一つなのですが、事前に調べたところ韓国には「薬菓」(ヤックヮ)というお菓子があるということがわかりました。小麦粉にごま油と糖分などを混ぜ合わせた生地を低温の油で揚げたあとシロップに漬けたもの、ということでいかにも甘くカロリーが高そうですが、栄養たっぷりということから「薬」という字が使われているのではないでしょうか。
妻が自分で調べてここで買ってきて欲しいと言ってきたのは「만나당」(マンナダン)というお店のものだったので、新沙洞(シンサドン)にあるお店まで漢江(ハンガン)を渡って行ってきました。前後の予定もあったので10時開店のちょっと前に行ってみましたが誰かがいる気配もなく、そのまま開店時刻を過ぎても変わりません。店内を探るように見ていたら、それを見かねた隣のお店のおじさんが出てきてどこかへ電話をしてくれて、「あと5分!」と。お店の人にかけてくれていたようで、ありがたいことです。おかげでイライラせずに待つことができました。結局開店は30分遅れとなりましたが、私の他に来客もなかったので、どうせいつも誰も来ないからと思っていたのかもしれません。
ともかくこちらのお店で薬菓ばかりをお土産用に1万円分ほども購入し、待たせたお詫びに、と個包装のものを1つもらって帰りました。このお店のものは高級なので結構高かったのですが、普及品はロッテマートでも何種類か売られていたので、食べ比べてみようと自分用に2種類ほど買ってきてみました。
とりあえず今のところ私が食べたのは、この安い方のうちの一つ、호정가(ホジョンガ)というブランドのミニ薬菓ですが、英語の製品名を見ると小麦粉ではなく米粉で作られているように見えるので、伝統的なものとは違うのかもしれません。そのため他のものも食べてみないといけませんが、少なくともこの製品はしっとりした生地にちょっとシナモンが効いていて、とても美味しいです。ただ、甘さはそれほどではありませんが、ちょっと油分が多いので1個で十分という感じです。
他にも伝統菓子と言えるものは色々あるだろうと思いますし、市場に行った時に餅のようなものも見かけたのですが、ちょっと日持ちが悪いように思えたので購入には至りませんでした。ちょっと買ってみてその場で食べてみれば良かったですね。またいずれ行くことがあるでしょうから、その時に試したいと思います。

