兵庫県にも秋の味覚がいろいろありますが、その一つが丹波の黒枝豆です。丹波で作られている黒豆を枝豆用に収穫したものですが、丹波篠山市内では秋のこの時期になると道路脇などにテントを建てて黒枝豆を即売する光景があちこちで見られます。これを目当てに近畿圏内の遠方から人もたくさんいるようで、ところによってはあっという間に完売になってしまったり、道の駅の即売所などには長い行列ができたりするようです。
姫路市内のスーパーマーケットなどでも購入することはできるのですが、枝豆としては高級品種なので少々高値がついており、ガソリン代を考慮してもある程度まとめて購入すれば現地へ行った方が安価に入手できるということで、行楽も兼ねて行ってきました。姫路からは国道372号を道なりに1時間少々行くと丹波篠山市に入りますが、加東市との市境を越えるとすぐに即売所を示す「丹波黒枝豆」の幟があちこちに見えるようになります。市境の前後で自然環境的な変化は何もないように見えるので、加東市でも黒豆の栽培は可能なのでしょうが、やはり「丹波」というブランドがあるのとないのとでは販売力に大きな差がついてしまうので、あえて加東市ではやらないということなのでしょうね。
枝豆は枝についた状態で売られている場合と、さやを枝から外した状態で売られている場合とがありますが、枝があってもゴミになるだけですし、自分でやるよりもプロの方が効率がいいでしょうから、多少割高かもしれませんが手間賃と思って購入しています。ただ、枝がついていたほうが風情があるという向きもあるでしょうから、お好みで選択すればいいと思います。
黒豆というのも大豆の一品種に過ぎませんから、調理法などは一般の枝豆と何も違いありません。違うとすれば大粒なので若干茹で時間が長く必要というくらいでしょう。ただ、茹で上がりの違いは一見して明らかです。通常の枝豆のように鮮やかな緑色には仕上がらず、さやも豆自体も若干黒ずんだ緑色になるので、知らない人が見たら古くて傷んだ豆のようにも見えてしまいそうです。しかし食べてみると甘みがあって、大粒で食べ応えもあってとても美味しいのです。
ということで、黒枝豆は全国どこでも食べられるものではないかもしれませんが、各地の秋の味覚を楽しんで、口でも季節を感じるというのが日本の楽しみ方としていいのではないでしょうか。

