JAFJAFこと日本自動車連盟に加入していると自動的に機関誌JAF Mateが毎月送付されてきます。普段は何となく流し読みするだけで捨ててしまうのですが、今日届いた11月号の特集はなかなか興味深いものだったのでちょっと取っておこうかという気になるものでした。

「車で行こう!ローカルフードめぐり」と題されたその内容は、全国のご当地名物のB級グルメフードが紹介されているものです。前からページをめくっていくと、「明石焼き」「かつめし」「にくてん」といきなり私の近所が紹介されてしまっているのですが、その後は「佐世保バーガー」「鉄鍋餃子」「トルコライス」ということで今度は九州へ行きたくなってしまいます。ここで来年の旅行は長崎へ行き、佐世保バーガー、トルコライス、ちゃんぽん、皿うどんを食べてカステラをお土産に、ということに決まりました。

その他8種類のご当地フードが紹介されているのですが、その中で私の目を引いてしまったのは福井の「ソースカツ丼」です。このソースカツ丼はヨーロッパ軒という福井県内に19もの店舗を持つレストランチェーンで提供されているのですが、全国のソースカツ丼の元祖と言われるものを提供したのはこのヨーロッパ軒、通称「パ軒」だそうです。

私は福井に友人がいるので何度も訪れたことがあり、そのうち何度かはパ軒に連れて行ってもらいました。パ軒にはソースカツ丼以外のメニューもあるのですが、やはり滅多に行かないパ軒で他の料理を頼むなど邪道、ということでカツの種類を変えたりミックスにするだけで毎回ソースカツ丼を注文しています。

食べてみると非常に細かいパン粉で付けられた衣はサックリと軽く、そこに染みるウスターソースはほど良い酸味でなかなかのものです。その中の肉もとても柔らかくジューシーで、ごはんが進みます。…がしかし、いかんせん味付けがソースだけなので、単調で飽きがきてしまうのです。私などは最後の方になるとちょっと苦しい状況になってしまうので、慣れない人は気を付けた方がいいかもしれないのですが、地元で食べ慣れている人達の場合にはそういうこともないようです。そんなパ軒ですが、しばらく食べないでいてふと思い出すと、なぜかまた食べてみたいと思うようになってしまうのが不思議なものです。そしてまた、そうやって食べに行って最初はおいしさに満足するのですが、再び途中で後悔してしまうというのもまた事実…

というわけで、私は今回のJAF Mateでパ軒を思い出してまた行きたくなってしまったのですが、ここに掲載されている他のフードも魅力的なものばかりですし、紹介されている以外にも全国にはご当地フードがいくらでもあるでしょうから、それを食べ歩くような旅もまた楽しいのではないかと思うようにもなりました。とりあえずまずは長崎、ということで。