高市首相の答弁をきっかけに相変わらず拗れ続けている日中関係、というか中国側が一方的に拗ねているだけのようにも見えますが、その影響で東京・上野動物園で展示されているジャイアントパンダの「シャオシャオ」と「レイレイ」の2頭が、中国側の要請に基づき返還されることになったとのことです。現時点で日本にいるパンダはこの2頭のみなので、返還後は日本からパンダの姿が消えることになります。

このせいで上野動物園のパンダ舎には長蛇の列ができているようですが、やはり当分、もしかしたらもう一生見られなくなると思ったら慌てて見に行きたくなるものでしょうか。私はパンダなんて「ちょっと変わった模様の大人しい熊」くらいにしか見ておらず、どちらかといえばレッサーパンダのほうが好きなくらいなので、それほどの思いにはなれません。ただ、これがもし象で、日本から象がいなくなる、アフリカやインドに行かないと見ることができない、というようなことになったとしたら、やはりちょっと見ておきたいと思うかもしれません。

まあ別にパンダを貶したいわけではないのですが、気に入らないのは中国共産党です。パンダがたまたま中国にしか生息していないからといって政治的に利用しようという魂胆、外交カードになると思っているところが浅ましいというか浅はかというか…。もともとパンダが日本にやってきたのは日中国交正常化を記念して、友好の証としてということのはずですから、それを取り上げるということはもう友好関係は存在しないと言っているに等しく、宣戦布告にも近い…というのは言い過ぎにしても、共産党指導部は一体どういうつもりなのでしょうか。

しかしもう動物園のあり方も変わってきている今、見世物にしかならないパンダが本当に必要なのか、考え直すいい機会なのかもしれません。いっそまた今度中国側の気が変わって貸してくれると言われても、「もういい」と断ることができれば大したものです。まあ、集客力は随一のはずなので、どの園も経営的には喉から手が出るほど欲しいところでしょうが。