上級編もあると嬉しいかも…って内容は一体?

ということで、フライト中に一番向いているのが読書なのかと思うのですが、本というのも結構重く嵩張るものなので、何を持つかというのは吟味しなければなりません。前回は後輩Mが貸してくれた「国家の品格」を読んでみたのですが、今回はつい先日発売された「WordPress 2.2でつくる! 最強のブログサイト」というのを発売日に勢い込んで購入したので、それを読まずに置いておいて機中で読むことにしました。

WordPress 2.2でつくる!最強のブログサイト—2.1/2.2対応
乙彼 三太郎; 田中 広将
ソーテック社 (2007/06/18)
売り上げランキング: 3173

結構な厚さがあるのでこれで往復持つのではないかと期待していたのですが、残念ながら読みはじめてみると非常に内容が軽く、関西空港までのはるかの中でもちょっと読んでしまったということもあって、2時間ほどでざっと読み終えてしまいました。といっても、Dan Kogai氏のような速読ではなく、単に斜め読みをしただけのことなのですが…

「内容が軽い」というとネガティブに聞こえてしまうかもしれませんが、これは単に入門的な部分が大半を占めるということだけではなく、文体が平易で読みやすいということでもあります。もともと入門書的な本であることはわかっていたことで、これまで何となく使ってしまっていたWordPressの基本的な部分からしっかり理解したいというつもりで購入したのでそれ自体問題はないのです。

また、読み終えたとはいっても、これでもうサヨナラというわけではなく、巻末の付録はリファレンスとして使えるものになっていますし、実際にWordPressを使いながら試してみたいという内容もあったので、それらはこれからもしばらく役に立つのではないかと思います。

日本ではプロバイダのブログサービスを利用するのが主流となっているので、これらのサービスでも使われているMovableTypeの方が広まっているのですが、アメリカでは既にWordPressがそのシェアでMovableTypeを圧倒しているということです。MovableTypeは基本的な使い方では静的なページを生成することになるので、エントリーが増えてきたときにテーマを変更するなどした際の再構築にかかる時間が馬鹿にならなくなってくる、というのが大きな問題でした。

その点WordPressはリクエストに応じて動的にページを生成するので、再構築という手順自体が存在せず即座に変更が反映されるというのが大きな利点となっています。これがWordPressが勢力を大きくしている理由の一つかと思うのですが、特に日本ではWordPressの解説書というものがあまりなく、英語のドキュメントを読まなければならないということが手を出しにくいということになっていたのかと思うので、こうした入門書が出てきていることで日本でも勢力図が変わってくることになるのかもしれません。