物欲を刺激する雑誌が直接的な攻撃を
手ごろな価格と多様で豊富な情報量で多くのビジネスマンの心を掴んでいると思われるトレンドマガジン「DIME」という雑誌がありますが、私も出張の折に道中の暇つぶしに持ってこいということで時々購入しています。このジャンルの草分けであるその名も「日経トレンディ」に比べると薄手で内容も軽いものになっていますが、その分通常定価350円と安いので気軽に読み捨てることができるのがいいですね。
先日いつものようにGoogle Readerでブログ記事を読み漁っていると、ネタフルさんの「『DIME』付録のオリジナルモバイルスピーカーをゲット!」という記事が目に留まりました。モバイルスピーカーが「付録」というのがすぐには信じられなかったのですが、どうも本文を読んでみると本当のようで、そうこうしているうちにあちこちのブログで取り上げられるようになりました。「負けてはいられない」というわけではないのですが、私も昨日会社帰りに近所の書店へ寄ってしまい、手にとって確認するだけのつもりだったのについついつられて購入してしまいました。
普段の定価よりも150円高い特別定価とはなっているものの、500円の雑誌にそんなスピーカーがおまけでついてきてしまうなんて…とどうもおかしな気はしますが、格安の中国製品が続々流入してきている昨今ではそんなに凄いことでもないのかもしれません。箱まで含めて150円やそこらで済むものではないようにも思えますが、でも100円均一で売られていたとしてもそれほど驚かないのではないかという気もしないでもありません。このあたりの感覚はずいぶんぐらついてきてしまっていますね。
まあ、あくまでオマケなので私は話の種にでもなればいいかという感じで買ったのですが、実際にiPod shuffleに繋いで鳴らしてみると、一昔前のAMラジオと比べればそんなに悪いものでもないというような音でそこそこ聴くことができます。一応スピーカーが2つついてステレオになっているようには見えるものの、こんなに小さくて近接していては定位感などあるはずもありません。本当は大きめのスピーカー一つでモノラルになっていた方が音の厚みが出るのではないかという気もしますが、形だけでもステレオになっていた方が商品性があるということなのでしょうか。いずれにしても小さく軽く、鞄に忍ばせておいても全く邪魔にならないので、いつか使うかもしれないという感じで持っておくと役に立つ時があるかもしれません。最近は出張もほとんど無いのでなかなか出番はなさそうですが…
ということでなんだか物で釣るような形になっていますが、もちろん雑誌本体の方も全く手抜きはなく、いつも以上に充実しているようにすら見えるので、久しぶりに購入して楽しんで読んでいます。きっとスピーカーに釣られるような人は楽しめる内容の雑誌なので、実は最適なオマケなのかもしれませんね。ちなみにDIMEというのが”Data Information Marketing Entertainment”のアクロニムと10セント玉とを掛けたものだったというのは今初めて知りました…まあこじつけでしょうが。