Philips失敗を活かすも殺すも事後の対応次第

先々週のある朝、いつものように愛用のPhilips HQ9160というシェーバーでヒゲを剃っていたのですが、そり終わった直後に何かが違うことに気付きました。いつもならここで静かになるはず…というところでまだシェーバーから音がしています。普段は無意識のうちに押しているスイッチを押しても電源が切れないのです。その後何度押してみても、長押ししてみても、無意味とわかっていても軽く叩いてみたりしても、モーターが止まりそうな気配は全くありません。このスイッチが唯一のスイッチなのでそれ以上はどうすることもできず、回り続けるモーターをそのままにして出勤せざるを得ず、バッテリー切れで電源が切れ次第充電器に載せるよう頼んで出掛けました。また、この時本体についているLEDが普段はあり得ない全て点灯した状態になっていたので、これは明らかに異常です。

結局充電器に載せても全く無反応で充電はできず、二度と動き出すことはありませんでした。購入してからちょうど1年が経ったばかりだったので「いくらCDで手を組んで成功したからといってタイマーまで技術移転しなくても…」などとくだらないことを思いつつも、多少の融通は利いてくれるかもしれないとサポート窓口に電話してみたところ、くどいくらい低姿勢に「無償で修理します」と言ってくれたのでホッとしました。まあ、最低3年、できれば5年は使いたいということでバッテリー容量の大きなちょっと高いモデルを選んだのですから、それが1年でダメになってしまってはたまったものではありません。

ということで、サポートに教えてもらった修理窓口に着払いで送ったのが先週の木曜日で、ちょうどその1週間後の昨日、無事に修理されて手元に戻ってきました。3連休を挟み、輸送日を入れて1週間ですから迅速な対応と言っていいでしょう。まあ交換部品の在庫さえあれば寝かせておく理由はありませんから、当然と言えば当然ではあるのですが。また、海外メーカー品とはいえ国内の企業と提携してしっかりと修理にも対応しているというのは世界でも大手のフィリップスですからこれもまた当然ですね。

修理してもらっている間はGillette Fusion 5+1 PowerCommentsを使っていれば良かったので新たな出費はなかったのですが、実はこちらはこちらでしばらく使わないうちにモーターが動かなくなっていてまた悲しい思いを…こちらはそれでも振動しないだけで普通のT字カミソリとしては問題なく使えるので助かりましたが、電池を替えてもダメなのでいわゆる接触不良の類なのでしょう。どれだけ自分はついていないんだという感じでしたが…

ということで無事に戻ってきたPhilishaveはメイン基板、充電池、ユニットフレームという電子機器としてはかなり根本的な部品が交換されてきたのですが、また新しい充電池でリスタートできるようになったのはちょっと嬉しかったりもします。ただ、LEDの点灯パターンが以前とは変わっているようなのがちょっと気にはなるのですが、これはファームウェアのバージョンが更新されたりしているということなのでしょうか。まあシェーバーとしての基本的な剃り心地などは以前と変わらず快適なので全く文句はありません。

そういえば、修理に送る際に「購入日がわかる保証書などを同梱して欲しい」と言われたのですが、ちょっと探してみても保証書も購入控えも見つからなかったので、Amazonからの発送通知メールをプリントアウトして送りました。保証書が無くても間違いなくフィリップスの製品なのは明らかですし、メールを偽造したりしても調べればすぐにばれることですから、これでも特に問題はないわけですね。こういうときにもいつまでもメールを保管しておいてもらえるGmailは助かります。

ということで、一時は買い換えも考えなければいけないのかと新製品に目が行ったりもしていましたが、そう安くはない買い物ですから無駄な出費が避けられて何よりでした。それにしても、こうして何かが壊れたというときに「こんなメーカーのものは二度と買うものか」となるか「ぜひまたこのメーカーのものを使いたい」となるかはその後のメーカー側の対応次第ですね。今回は迅速に、無償で丁寧に修理対応してもらえましたから全くわだかまりは残っておらず、ぜひまた次もPhilishaveにしたいという思いでいます。まあ今回バッテリーが新しくなってまた寿命が延びてしまったので、次に買い換えるのもいつになるのかわかりませんが…