PC3200 DDR SDRAM多ければいいというものでもないわけですが。

近年のSDカードなどのフラッシュメモリの値落ちの激しさに比べればまだまともに見えますが、PCのメインメモリに使用されているRAMもどんどん値下がりが進んでいて、今はもう2GBで4000円などというとんでもないことになってきています。32bit OSでは2の32乗バイト、すなわち4GBがメモリ空間の限界となっていて、さらにWindows Vistaを含め32bit版Windowsでは3GB程度までしか利用することができず、それ以上は無駄になってしまうだけだというのに、そんなことは気にせずとりあえず4GB載せておけ、というような状態です。

しかし、こういう状況なのは現世代の規格であるDDR2 SDRAMの話であって、最新の規格であるDDR3ではこの10倍前後の値段になっているようで、非常に大きな隔たりがあります。また、過去の規格であるDDRの場合も既に流通量が減ってきているためかDDR2よりも低速であるにもかかわらず、1GBで8000円前後と4倍程度の価格となっています。

私が使用しているデスクトップPCはDDR規格のメモリスロットが3つ、合計最大3GBまでという仕様になっているのですが、これまで512MBのメモリを2枚挿して合計1GBの状態で使用してきました。しかし、どうも最近アプリケーションを立ち上げるときなどにハードディスクへのアクセスが激しく、何となくメモリ不足を感じるようになってきたので、対応するメモリが店頭から消えてしまう前に、と1GBの追加購入を決めました。1GBにした時には次に購入するのはCPUを買い換えてメモリスロットもDDR2にでもしたときだろうと思っていたのですが、思った以上に今のCPUが仕事をこなしてくれているので、こちらの買い換えはまだしばらく先になりそうです。

I-O DATA DR400-1G
メーカー:アイ・オー・データ
アイ・オー・データ (2003/12/10)
ISBN/ASIN:B00011UYX6

購入したのはアイ・オー・データDR400-1Gというパッケージ品です。以前はRAMもPCパーツ専門ショップでバルク品を購入していたのですが、RAMというのは非常に不良率が高く、ちょっと安い代わりにユーザがテストの手間を肩代わりしなければならないということで、その面倒くささにさすがに嫌気が差しました。実際に私は何度も不良品を掴まされ、その都度交換に行ったり、面倒なときはそのまま諦めてしまったりしているので、結局その差額分は帳消しどころか逆に高くついているのではないかと思います。

ということで、今回は若干高くてもブランド品にしたのですが、さすがに問題なく動作しています。というよりこれが物作りとしては当然であって、ろくに出荷検査もせずに店頭に並べているバルク品というものの存在の方が異常ですよね。バルク品と言ったって闇で売っているわけではなく、大口ユーザ向けのパッケージが省略されたりしているだけのもののはずで、むしろ大口ユーザの方が品質にはうるさかったりするのではないかと思うのですが、そういうものではないのでしょうか。

それはさておき、私が使用しているのはWindows XPなのでさすがに2GBもRAMがあれば十分快適です。Windows自体の起動が速くなったりするとさらに嬉しかったのですがそういうことはないようで、ちょっと重めのアプリケーションをいくつか立ち上げてもメモリのスワップが起こることがないというのが大きな変化ですね。まあ期待していたほどの効果ではなかったのですが、以前はLightroomを立ち上げるといっぱいいっぱいという感じだったのが解消されたのは嬉しいです。

ちなみにこのアイ・オー・データのメモリを購入してユーザ登録をするといくつかのアプリケーションが無料で使えるようになるということなのですが、このユーザ登録に必要なシリアルナンバーがメモリ本体に貼られているので注意が必要です。私は外箱にこの注意書きを見つけたのでメモを取ってからPCに装着し、蓋を閉めて棚に収めたつもりだったのですが、実はメモした番号はアイ・オー・データのシリアルナンバーではない別の何かだったということでユーザ登録ができていません。また取り出すのも面倒なのでそのままにしてありますので、次の機会に忘れないようにしなければいけませんが…