Lara Croft箱の中に最後に残ったものは…

ゲームのキャラクターを元にして作られたものながら、アドベンチャー映画としてみてもなかなか楽しめる作品に仕上がっていた「トゥームレイダー」を先日観て、続編が楽しみなような怖いようなという感じだったのですが、やはりせっかくなので余韻のあるうちに観た方がいいだろうということで、早速昨日その続編の「トゥームレイダー2」を観てみました。

トゥームレイダー2「ウォンテッド」公開記念スペシャル・プライス版 (初回限定生産)
監督:ヤン・デ・ボン
ジェネオン エンタテインメント (2008/09/10)
ISBN/ASIN:B001B4LQJS

今度は監督が「スピード」などで有名なJan de Bontに交代したということもあって、前作と比べるとかなり一般的なハリウッド映画の趣に変わっています。それが良いか悪いかは別として、ますます「インディ・ジョーンズ」の女性版という感じが強くなったのではないでしょうか。

今回のストーリーで鍵となるのは有名な「パンドラの箱」です。この伝説についても色々な解釈がありますが、この作品では恐ろしい疫病が残っていて、それに細菌兵器の開発者が目を付けたものをLara Croftが阻む、というような話になっています。

Angelina Jolie演じるLaraは今度も元彼と絡むことになるのですが、前回のDaniel Craigはもう登場せず、今回は組織を裏切り彼女の元を去ったことになっているTerry SheridanをGerard Butlerが演じています。同じイギリス人でも色々いるものだと感じるくらいワイルドな印象の人ですが、前作と雰囲気を変えるのには貢献しているものの、存在感があまり感じられないのはAngelinaが強烈すぎるからなのでしょうか。

しかし全体的に見てどうだったかというと、前半は「そんなばかな」というところはあっても007的なまだ現実みのあるアクション映画なのに、終盤にかけては完全にファンタジーの世界になってしまい、ちょっと残念な感じの映画になってしまいました。Angelinaのアクションだけを見ていれば痛快なのかもしれませんが、悪役もちょっと腰抜けですし、もうちょっと手応えがあると良かったのではないかと思いますが…