ZEROやっぱり音楽はライブに限る!

ちょっとタイミングを逸してしまってここでは紹介できなかったのですが、このところ毎年夏にリリースされているクレイジーケンバンドのニューアルバムは今年もしっかり発売されました。しかし私はすっかり好きになっていてよく聴いているというのに、今回も自分ではアルバムを買わない悪いファンだったりします。本当は買ってもいいという気持ちはあるのですが、後輩Mがすぐに貸してくれるので…なんていうと次からは貸してくれなくなるでしょうか。

ZERO
アーティスト:クレイジーケンバンド , 他
アーモンドアイズ (2008/08/13)
ISBN/ASIN:B001AWPZ5W

「タイミングを逸した」というのはなぜかというと、このアルバムはちょっと聴いただけではすんなり入ってこないというか、これまでのアルバムには1,2曲は入っていたわかりやすい曲がなくて、しかし何度か繰り返し聴いていると耳に馴染んできて心地よくなり、そのうち当たり前に受け入れられるようになるというものだったからなのです。結局そこまでくる間に「タイミングを逸した」というわけです。

それにしても最近色々なところでクレイジーケンこと横山剣が露出するようになっていて、すっかりメジャーなグループになってしまいましたが、独特な路線は相変わらずで、客に媚びない音作りがファンとしては嬉しい限りです。今年でCKBも10周年、10作目のアルバムということで、これまでの集大成的な思い入れもあるかもしれません。なお、これまでのアルバムにはいくつか入っていたアイキャッチが今回はないのですが、1曲1曲が短めということもあって全部で23曲も収められていてかなり聴き応えがあります。

ということで今回も素晴らしいアルバムだったのですが、実は昨日はこのアルバムのツアー「Zero Tour 2K8」の神戸公演に後輩M、先輩Tさん、Aくんと4人で行ってきてしまいました。この4人は2005年のSoul Punchツアーと2007年のSoul電波2K7に行った「いつものメンバー」です。CKBのメジャー化が進むにつれてチケットも取りづらくなってきていたのですが、今回はMがついにファンクラブに加入して前から15列目というかなりいい席を取ってくれたので、ステージもよく見えて音響もバッチリでことさら楽しむことができました。

今回もアルバムツアーということで「ZERO」からの曲が中心ですが、途中には観客からのリクエストをその場で聞いて、その8曲ほどの中から拍手の大きさで4曲ほどを選んで歌ってくれたり、口笛を披露してくれたと思ったらそこからの思いつきで「上を向いて歩こう」を即興でやってくれたりと色々あって、アンコール3回を含めて延べ3時間ほどといういつも通りの中身の濃くしかも長い充実したステージで楽しませてくれました。一体何曲やってくれたのかなんてわからないくらいですが、これなら7000円でもかなり安いくらいではないでしょうか。

まあしかしいつもながらCKBのライブで面白いのは実に幅広い客層で、文字通り老若男女を問わないといった感じで、両親に連れられてきた幼稚園児から還暦前後のご婦人まで、所得層や職業も様々なようで日頃ふれ合うことのないような人達が沢山いて、開演前に周りを見回しているだけでも面白いです。ただ残念ながら(?)二十歳前後の若者だけは欠けているようなのは仕方ないでしょうが…