Katy Perry「黒船来航」ってベタすぎやしませんか?

最近プロモーションのために来日していたらしく、一般のマスメディアにも度々登場していたようなのでご存じの方も多いかと思いますが、アメリカの新人シンガー・ソングライターで24歳になったばかりのKaty Perryという人がいます。私はそのヴィジュアルのせいで最初はあまり音楽性に期待しなかったのですが、ちゃんと聴いてみると実は結構骨太で気に入ってしまったので、先月あたりからかなり頻繁に聞いています。

One of the Boys
アーティスト:Katy Perry
Virgin (2008/05/29)
ISBN/ASIN:B0017ZB8M6

本名はKatheryn Hudsonというのだそうですが、Kate Hudsonと紛らわしいということで母親の旧姓からPerryという名前にしたようですが、おかげで日本ではペリー提督と絡められるようになってしまいました。

まあそれはそれとして、この人の曲はギターがギュンギュン鳴りながらもメロディはポップで、歌声も若干ハスキーながらも高音まできれいに出ていて、現代の女の子らしい歌詞にぴったりとも言えます。しっかりとした歌は子供の頃からゴスペルを聴き、教会で歌ってきた賜のようです。

このアルバムからは”Ur So Gay”、”I Kissed A Girl”、”Hot N Cold”の3曲がシングルカットされていて、特に2曲目の”I Kissed A Girl”はその歌詞の過激さから物議を醸したということですが、おかげで話題となり大ヒットとなったようです。しかし私がこのアルバムで一番好きなのは”Mannequin”という曲で、マネキンに恋をしてしまった女の子の歌というのがちょっとアレですが、実にきれいなメロディと歌声で何度も繰り返し聴いてしまいます。これまでのシングル曲は全てKatyと他の人の共作となっていますが、この”Mannequin”はKaty一人の作品ということですから、それが良いということは流行に流されずにこの先も長く聴けるということではないでしょうか。

ということでこれからが楽しみなアーティストがまた一人出てきたというのが嬉しいことです。でも日本の「新世代の小悪魔ロック・ディーヴァ」っていう売り文句はどうしたものかと思いますが…