Wagner Loveワグナーと聞いて思い浮かぶのは…

先日、後輩Mが「久しぶりに視聴して買いました」とCDを1枚貸してくれました。私も久しくTower Recordsには行っていなかったので知らなかったのですが、たぶん私も聴けると思う、ということなのでちょっと楽しみにして聴いたのはドイツのバンドWagner LoveEverything Aboutというアルバムです。

EVERYTHING ABOUT
アーティスト:WAGNER LOVE
EMI (2008/10/27)
ISBN/ASIN:B001ASVXRU

まだ日本版はリリースされていないようなので大がかりなプロモーションは行われていないのではないかと思いますが、各レコード店では強力にプッシュされているようですし、先日はJ-Wave Tokio Hot 100Podcastでも紹介されていたりするのでご存じの方も多いかもしれません。彼らのウェブサイトを見てもドイツ語がメインとなっているように、まだ本格的に世界進出というわけではないようですが、日本では完全に人気が先行しているようなのには彼らも驚いているのか、店頭の盛り上がりぶりなどがウェブサイトでも取り上げられています。

先のPodcastでも触れられていましたが、Wagner Loveという名前の由来は彼の偉大な作曲家Richard Wagnerに因んだものではなく、フットボール・プレイヤーのヴァグネル・ラヴの名前から来ているのだそうです。私も「ワーグナー大好き」なのかと思い、クラシックの要素を何か取り込んでいるのかと勘違いしましたが、全くそんなことはありませんでした。

ではどんなバンドなのかというと、Maroon 5とよく似ているのですが、もうちょっとマイルドに、いい意味で田舎っぽくしたような、ちょっと懐かしさのあるサウンドになっているのではないかと思います。最近のMaroon 5は歯切れのいいドラムがいい感じですが、Wagner Loveにはそれがない代わりにちょっとクラシックな感じのシンセや色々なパーカッションが使われていたり、Maroon 5のコピーでは決してありません。アルバムに収録されている曲はバリエーションに富んでいますし、なかなかいいのではないでしょうか。

このブログでは触れそびれていましたが、Maroon 5も私の好きなバンドなので、同じような系統ということもありWagner Loveも気に入りました。ただ、アルバムに入っている中でEverybody Runsという曲にどうも聴き覚えがあったのですが、その曲名には全く覚えがありません。それでは一体…と思ってiTunesでWagner Loveの名前で検索してみると、Mixed Tapeの16にOne Step Aheadという曲があり、試しに聴いてみるとまさに同じ曲でした。ただ、アレンジが違っていて、Mixed Tapeに入っている方は今聴いてみるとEverybody RunsのUnplugged版というようなアコースティックなアレンジになっていて、逆にここ1,2年の間にWagner Loveというバンドが洗練されたということになるのかもしれません。また、そういう未完成なバンドを発掘してきて世界に向けて紹介していたというMixed Tapeプロジェクトの偉大さというものを改めて感じることになりました。

ということで、日本でのアルバム発売は来年3月ということですが、その時には本格的に盛り上がることになるのでしょうか。それまでに聴くべき人は聴いてしまっているような気がしないでもありませんが、テレビやラジオなどでもガンガン流れるようになればまた違うかもしれませんね。来日ライブも近いうちにありそうですから、関西に来てくれるならばぜひ行ってみたいと思います。ドイツ語のMCは勘弁ですが…