あの頃は良かった…?
1990年代に青春時代を過ごした35歳以上の人たちを対象の、懐かしのヒット曲ばかりを集めたコンピレーションアルバム「R35」が一昨年、さらにその邦楽版「R35 Sweet J-Ballads」というのが昨年発売されてそれぞれ人気を博していましたが、洋楽の方は既に持っている曲がほとんどでしたし、邦楽の方はもともとあまり聴かないので「そういえばよく流れていたなあ」というくらいで私自身はあまり興味を持てずにいました。しかしもう一つ発売されていたのはかなりグッと来るものでした。
もともと35歳以上がターゲットということは私はもろにその対象になっているのですが、そのもう一つというのは「DISCO R35 For Disco King & Queen」という懐かしのディスコミュージックばかりを集めたものばかりなのです。若かりし頃度々ディスコに踊りに行っていた私にとっては涙ものです。といっても通い詰めていたというほどではなく、実際にディスコへ行ったのは数えるほどではないかと思いますが。
しかし懐かしいとはいってもそう何度も聴くとは思えないし、買うほどではないかなと思っていたのですが、洋楽扱いになっているせいかなかなかレンタルに出てこず、ようやく見つけたのが先週のことです。早速借りてきて聴いてみると、あまりの懐かしさに本当に涙がこぼれそうでした。
ディスコミュージックのコンピレーション盤というのはこれまでにもいくつも発売されてはいるのですが、選曲がどうもしっくり来るものがなかったのです。私にとってディスコミュージックといえばMichael Fortunatiを外すことできないのですが、このDISCO R35ではしっかりと2曲収録されています。その他にもCha Cha ChaやらBoom Boom DollarやらToy Boyやら…
このアルバムは2枚組で、「バブル・ディスコ・サイド」と「80’sディスコ・サイド」ということになっているのですが、「バブル~」の方はまさに私がディスコに足を運んでいたバブル経済末期にダンス・ホールで流れていたユーロビートのヒット曲ばかりとなっています。一方「80’s~」の方は80年代のポップ・ミュージックの有名な曲が多くなっていて、私も既に持っているものが多いのでこちらは今一つという感じです。前者は「マハラジャ」テイスト、後者は「キング&クイーン」テイストということだそうですが、そんな言い方をしてわかる人はどれだけいるのでしょうか。どちらも六本木にあった有名店の名前ですが、私がよく行ったのは何という店だったか…
その後ディスコというのは世界的にも衰退していって、「クラブ」と呼ばれるものに取って代わられていったわけですが、あの頃の熱気は独特のものがあったのではないでしょうか。個人的には日本のディスコの息の根を絶ったのは「ジュリアナ東京」だと思っていますが、あれはあれで一世を風靡していましたからね…あれを一般的な「ディスコ」だと思ってもらっては困るのですが。