OSのインストールがすんなりいった記憶がありません…
今週は新型MacBookが発売されたり、AmazonのKindleが日本でも購入できるようになるなど、物欲をかき立てるものが続きましたが、今週はWindows 7の発売というイベントのある週でもありました。Vistaを見送った私もいい加減古くさくなってきたXPに見切りを付けるべく、発売記念優待版を予約して発売日に入手しました。
マイクロソフト (2009/10/22)
ISBN/ASIN:B002NH4M3Y
今回もいくつものエディションがあってどれを選ぶか難しいのですが、私が購入したのはHome Premiumのアップグレード版です。一般向けに販売されるものの中では一番安いものになりますが、通常使用する範囲では不足のないものになっているのではないでしょうか。ネイティブでは動作しない古いプログラムを動作させられるというWindows XP ModeがProfessional以上になっていますが、Virtual PCでXPを動かしているだけのことなので、業務上欠かせないなどでなければあまり使い勝手のいいものではなさそうです。他のProfessional以上の機能というのもドメイン参加などであり、個人ユーザがあまり利用するようなものではないでしょう。全部入りのUltimateもドライブの暗号化や35言語切替対応などなので、余程のマニアでなければ、あとは考えるのが面倒だからというような人くらいではないでしょうか。
さて、今回のXP Homeからのアップグレード作業は発売日翌日、金曜日の夜から始めたのですが、最終的に7のインストールが完了したのはその24時間後になってからでした。といっても、インストール自体にそんなに時間がかかるというわけではもちろんなく、私が講じた安全策が裏目に出て思うように作業が進まず七転八倒してしまったからです。
私がやりたかったのは、XPのデータは残したまま今回のアップグレードのためにと購入してあった新しいハードディスク、WD15EADSに新しい環境を構築したいということと、同じくこの日のために準備してあった8GBのRAMを活かすべく64bit版をインストールしたいということだったのですが、この2つの組み合わせで解説されている資料はなかなか無いので何が間違っているのかがわからなかったというのが痛いところでした。
あの手この手を試してみて結局わかったのは、アップグレード版の制限として言われている「DVDブートでインストールした場合はライセンス認証ではねられる」というのは間違っているとまでは言わないものの、少々不正確な情報であると言うことです。この制限が言葉通りのものだとすると、実行中のWindowsでインストーラを実行しなければいけないことになりますが、32bit版のXPで64bit版のインストーラを実行しようとしてもエラーで起動することができません。この時のメッセージにはDVDでブートしろと書かれているのですが、それはダメなはず、と変な思い込みをしていたのが失敗で、実際にはハードディスクにXPないしVistaがインストールされているかどうかがチェックされ、インストールされている場合にはライセンス認証も問題ないのでした。これは同じドライブである必要もなく、新しく増設したドライブに新規にインストールすることも全く問題ありませんでした。
ということで何とか無事にインストールは完了し、心配していたiTunesのライブラリの引き継ぎもライブラリファイルをコピーするだけで特に問題なく行われ、快適に使用することができるようになりました。XPは長い間使い続けて色々なアプリケーションを入れたり消したりしたせいで調子の悪いところがありましたが、新規インストールができたおかげでそんな問題もすっきり解消することができました。Windows 7の使い心地自体はβやRCを使ってみたので目新しさはありませんが、最初から安定していて、メモリを沢山積んだおかげかキビキビと動作して良いです。まあ7でないと出来ないことというのが特にあるわけではないのですが…