オマケに期待しなければ◯
日本のサラリーマンにとってはボーナスも月給と同様に計画通りに入ってくるもの、というのは過去の話になりつつあり、企業の業績を反映するという名目で年ごとに金額が大きく違ったり、ゼロ支給というのも決して異例のことではなくなってしまったようです。私の勤務先もある年は「過去最高益」と言ったかと思えば翌年には「危機的状況」と言ったりでボーナスの支給額も安定しませんが、それなりに支給されているだけ喜ばなければならないのでしょう。
さて、そんなボーナスですが、支給された途端に何か買い物をしたくなってしまうというのは悪い癖かもしれませんが、きっと私だけではないでしょう。このボーナスの時期を狙ったかのように、というよりおそらく実際に狙って各社から様々な新製品が発表されて誘惑してきます。私はとりあえず妻にiPadについて打診してみたもののあっさり却下されてしまいましたが、その前に聞いてみたBDプレイヤーについては悪くない反応だったので、それならばということで購入してみたのがパイオニアのBDP-330という製品です。
この機種は今年4月に発表、5月に発売されたばかりの新製品2機種のうち下位モデルになります。しかし、上位モデルとの機能的な差異はなく、違うのは「アーマードシャーシ」と「高品位パーツ採用」という2点のみのようなので、いわゆるAVマニア(アダルトビデオではない方)でなければ上位モデルを選ぶ必要はないように思えます。実際にどの程度画質や音質に違いが現れるものなのかわかりませんが、テレビの内蔵スピーカしか使用していない我が家には下位モデルで十分であることは間違いありません。
ということで届いたBDP-330で実際にBD版の「トランスフォーマー・リベンジ」や「THIS IS IT」などを観てみましたが、やはりDVDとは解像度などに格段の違いがあり、HDテレビで見るにはこれでなければ、と再確認したというところです。とはいえ、画質については通常見ている地デジやBSデジタルの映像とそれほど違いがあるわけでもないので、特に感動するほどのものではないというのが残念なところです。地デジなどがない状態でBDの画質を目の当たりにしていれば感動もひとしおだったろうと思いますが、それは仕方のないことでしょう。
機能的な特徴としてiPhoneがリモコンとして使えるということなので私も試してみましたが、我が家のネットワークが少々複雑になってしまっているせいで残念ながら利用することができません。まあ、それほど面白いことができるというわけでもなさそうなので、これは諦めることにします。
もう一つ、YouTubeの動画を観ることができます。PCを使わずにYouTubeにアクセス出来るというのは暇つぶしにもってこいではあるのですが、こちらも残念なのは操作性が素晴らしいとは言えないことです。全体的にBDの動画を再生する以上のことをするには処理能力が不足しているようで、とてもサクサクとは言えないレスポンスに短気な私はイライラしてしまいます。
ただし、そうは言っても本来の機能である動画の再生については特に不満は感じません。BDの再生はもちろん問題ありませんし、DVD映像のアップスケーリングもなかなかの性能で、これまで観ていたDVDの映像をより鮮やかに観ることができるようになりました。2万円を切る価格からすればそれだけで十分で、追加の機能はあくまでおまけと割り切り、とりあえず満足しています。まあ、やっぱりPS3が最強なのかな、という気はしますが、ゲーム機は買わないことにしているので…