スパワールド非日常を楽しみましょう。

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

ということで2011年最初の記事ですが、2010年の年末は前回の記事のとおり有馬温泉に宿泊してきました。しかし、そんなに遠いところでもないのでそのまままっすぐ帰宅したのではもったいないということで、どこかに寄ろうと考えたのですが、さすがに大晦日を過ごすのに良いところというのはなかなか思いつきません。最近は大晦日でも元日でも営業しているのが珍しくなくなりましたが、西日本は大荒れになるとの天気予報もありましたし、屋外で寒さに震えるのは嫌です。また、有馬温泉からあまり離れて帰宅が遅くなるのも大晦日だけに避けたいものです。

そこで思いついたのが関西ではテレビCMも流れている「スパワールド 世界の大温泉」です。場所は大阪天王寺近くということでそんなに時間もかかりませんし、屋内施設なので寒さも問題ないどころか温泉で暖まることができます。まあ、温泉に行った直後にまた別の温泉に行くというのもどうかとは思いましたが、楽しそうなプールをCMで見た子供たちはすっかり乗り気でしたし、ちょうど今「1000円キャンペーン」をやっていて、通常3時間で大人2400円のところが深夜12時まで1000円ということなので、この機会を逃す手はないと行ってみることにしました。

閉鎖された「フェスティバルゲート」跡を横目に隣のスパワールドに行ってみると、混み合うことを覚悟していた駐車場も順番待ちの列はなく、1分ほど待っただけで車を停めることができました。これは逆に不安にもなりましたが、一応満車にはなっていたので閑散としているというわけではありません。

自動券売機で入場券を購入して入り口受付へ向かうと、入場券と引き換えにリストバンドが渡されます。館内では飲食物の購入その他各種支払を全てリストバンドで行うことができ、退場時に精算するシステムになっているので、館内で現金を持ち歩く必要が無くなっているのです。これは基本的に裸や館内着で過ごす施設では非常にありがたい事で、よく考えられていると思います。受付を済ませたら男女別にフロアが分かれているロッカー室へ向かい、今回はまずプールで遊ぶので、水着に着替えて最上階のプールで妻と待ち合わせをすることにしました。ロッカー室にはおびただしい数のロッカーが並んでいますが、容量は十分大きく上着も吊るすことができるもので、100円のデポジット方式なので何度でも開け閉めすることができます。

プールももちろん屋内ですがドーム状のものなので、真冬は暖房が効かないのかちょっと寒さを感じました。しかし温水の温度が高めなので、水に浸かった途端に誰もが「暖か~い」と声に出してしまう心地良さです。プールは流水プールが基本で、そこに本格的なスライダーが3本あります。スライダーは1回300円、フリーパスで1000円なのでちょっと迷いつつ家族4人でフリーパスにしてしまいました。ただし、スライダーのうち1本「デスループ」はフリーパスでは利用することができないのですが、このスライダーだけは40kg~100kgという体重制限があって子供たちにはどちらにしても利用できません。他のスライダー「ぞくぞくバーン」と「うずうずバーン」は何度も滑りましたが、どちらも浮輪に乗って滑るタイプで、それぞれなかなかにスリルがあって楽しめました。通常、スライダーは最後にプールに滑り込んだ時に冷たい水を浴びるので私はそれが嫌いなのですが、ここでは温かい水を浴びることができてむしろ気持ち良かったりしました。

しばらくプールを楽しんだあと温泉に向かいましたが、もちろん混浴ではないので時間を決めて妻とは別行動になります。今回は男湯が4階のヨーロッパゾーン、女湯がアジアゾーンとなっていましたが、これは1ヶ月おきに入れ替えられるようです。それぞれテーマに沿ってバリエーション豊かでゴージャスな温泉になっていて、なかなか奇妙な空間ではありましたが、温泉をテーマパークにして楽しんでしまおうということで様々な趣向が凝らされていました。また清掃は行き届いていて清潔に保たれているのではないでしょうか。子供と一緒ということであまりのんびり過ごすことはできませんでしたが、大人同士で遊びに行くには良いのではないかと思います。

ということで、1000円の入館料で温泉とプールの両方が楽しめるというのは非常にお得だと思いますが、結局のところ風呂でしかないので、通常料金では微妙なところかもしれません。また、子供連れでないとプールは利用しないでしょうが、それではなおさらです。さらに飲食物も若干プレミア価格になっているので何かと金がかかります。入浴後にはのどが渇くのでジュースを買おうかと思いましたが、ケチな私は我慢してしまいました。むしろ通常より安いぐらいだと要らなくても買ってしまい儲かるのではないかと思ったりもしますが、そんなことはないのでしょうか。

ちなみに館内には数人の外国人の姿が見られましたが、彼らの目にはどのように映っているのか非常に興味が有ります。私自身にとってもこれまで経験したことのない種類の施設で、ほとんど異次元空間でしたが、健康ランドの類には行ったことがないので実はそんなに珍しいものではないのでしょうか。