岡山県24時間でも堪能。

9月も後半に入ってから急に涼しくなって過ごしやすい日々が続いていますが、昨日から10月に入ったということで震災を発端とする電力供給不安による電力会社からの要請に応じて自動車メーカーらが木曜日と金曜日を休日としていたのも終わりました。私の勤務先もこの影響を受けて変則的な就業パターンとなっていて良い面も悪い面もあったのですが、その切り替わりということでこの週末は4連休ということになっています。そこで、せっかくの連休なので小旅行に出よう、ということで家族で隣の岡山県に行ってきました。

といっても家族で休みなのは私だけで子供たちは普段通り学校がありますので、出発したのは金曜日の授業が終わった後、結局家を出たのは夕方5時を回ってからでした。それでもたかだか50kmあまりの距離ですから、山陽自動車道を走って1時間もすれば岡山市に着いてしまいます。そこでまず夕食をとってから宿に向かったのですが、せっかくなので岡山名物B級グルメの「えびめし」を食べようということでその名も「えびめしや」という店に行ってみました。

こちらの看板メニューはもちろん文字通りのえびめしなのですが、その他のメニューも一般の洋食屋さんのように揃っていて、こちらもなかなかのようなので期待してみました。えびめしというのはご存じの方は多くないかもしれませんが、ソースで味付けされたチャーハンかピラフのようなもので、具材としてエビが使われていることからこの名になっているようです。こちらのえびめしやのえびめしは大きくプリップリのエビがたっぷり使われていて、真っ黒な見た目にもかかわらずさっぱりとした味でかなり美味しくいただけました。私が食べたのは「オムえび」というオムライス風に玉子が被せられたものですが、この玉子の柔らかさもちょうどいい加減で、単なる物珍しさだけではなくまた食べたいと思わせる美味しさでした。

その後宿に向かったのですが、今回泊まったのは「四季のかばん」というコテージです。エグゼクティブ棟、ファミリー棟、クリエイティブ棟、ワンワン棟という4タイプのコテージが並んでいるのですが、家族旅行の私たちは素直にファミリー棟を選んでみました。こちらはロフト付きのログハウスになっていて、このロフトがやはり子供たちには大好評です。すぐそばにあるレスパール藤ヶ鳴というところが受付にもなっていて、こちらにある温泉を利用することも出来ますが、コテージの方にもユニットバスではない広々とした風呂が備えられていたので私たちはこちらで入浴しました。サービスでよもぎ風呂のパックが置かれていて、このよもぎの香りでますます気持よかったです。

到着が夜暗くなってからだったので、なんだか山深いところに来てしまったということしか分からなかったのですが、明るくなってみるとすぐ横に岡山空港があるほかは見渡す限り緑の山々で、とても清々しい朝を迎えることが出来ました。飛行機が朝から離陸して行きましたが、1時間に1〜2便しかないので騒音が気になるというほどでもありません。朝食はレスパール藤ヶ鳴の方でバイキング形式のものを食べましたが、和洋食と言いながら洋食がほとんどなかったのと、デザートがオレンジのみだったのとで子供たちの受けが悪く、コテージは持ち込み可でキッチンもあるので、次回は自分たちで用意した方がいいかも、という結論になっています。

コテージでは10時半ごろまでまでのんびりしてから、今回のメインイベントである鷲羽山ハイランドに向かいました。瀬戸大橋のすぐ手前、瀬戸中央自動車道児島ICを降りてすぐのところにありますが、パークのすぐ向かいの駐車場が週末なのにガラガラであまりの空き具合に驚きます。もちろんパーク内に入ってもアトラクションに並ぶようなものは一つもなく、逆に乗り込んでから他のお客を待つような状態でした。しかし、アトラクションそのものはそれなりに充実していて、海のすぐそばで潮風の影響も受けるので錆が目立ったりはするものの、絶叫マシンなども堪能することが出来ました。

しかし、これまでどんな絶叫マシンでも平気だった私が恐怖を感じるマシンがここにはありました。「チューピーコースター」というのがそれですが、入園して真っ先に長男と二人で乗って、二人して「もう二度と乗れない」と言ってしまうほどです。一体何がそんなに怖いかって、走っている間常にガタガタと揺れていて、いつか壊れて脱線するに違いないと思わせるのです。これは本当の恐ろしさがあります。

鷲羽山ハイランドでもう一つ恐いと評判なのが「スカイサイクル」です。他の遊園地にもよくある、空中のレールの上を自転車のようにペダルを漕いで進むものなのですが、ここのは瀬戸大橋を眼下に望む高台からさらに突き出たところ、地上16mで海風が直撃しているところを走るというところです。私自身は特に怖さを感じませんでしたが、高所恐怖症の人にはありえない乗り物です。当日は穏やかな天気でしたが、特に風の強い日にはとんでもないことになるのではないでしょうか。

ということで、ガラガラだったので昼過ぎに入園してから3時間あまりで満足してしまい、早々と帰路について帰宅したのは7時前、盛り沢山ながら実に効率の良い旅行となりました。鷲羽山ハイランドはもういいかな、という感じですが、えびめしとコテージの方はぜひまた行ってみたいと思います。ちなみに鷲羽山ハイランド、「ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド」というのが正式名称らしく、園内ではブラジル人らしき人たちがステージでサンバを踊ったり、ビンゴゲームをやっていたりしました。まあ何しろ客の数が少ないので寒々しい限りでしたが…