Disney's Hollywood Studiosとてつもない。

日本の海外駐在員はしょっちゅう旅行に行っている、と現地従業員にも日本にいる人にも思われているのではないかと思いますが、地縁のないところで長期連休をもらったら旅行に行くくらいしかありません。このクリスマスから年末にかけての連休にも多くの駐在員が旅行を計画するわけですが、冬の寒さの厳しいミシガンからは日本に一時帰国して年越しを日本で迎えるか、あるいは冬でも暖かい南部のリゾート地へ行く、というパターンが多いようです。我が家では最初ビーチリゾートでのんびり、と考えていたのですが、それでは退屈してしまうと子供達から反対にあい、結局フロリダ州オーランドキーウェストを目指すことになりました。

実はオーランドには去年も行って5泊もしていて、しかもWalt Disney Worldにごく近いホテルに宿泊していたにもかかわらず、UniversalLegolandにだけ行ってDisneyの方にはまったく訪れませんでした。これはもともと子供がDisneyには興味が無いと言っていたからなのですが、やはり多くの人はDisneyの方へ行っているので友達の話を聞くとそちらも楽しそうに思ったらしく、今度はDisneyにも行きたいと子供から言われていたのでした。というわけで、今回は1日だけですがDisneyのパークで過ごすことにしました。

といってもWalt Disney World全体の広さはなんと122km2…といってもピンと来ないのですが、山の手線の内側の2倍というと東京の人には分かるでしょうか。しかし関西人にはやはりよくわからないようですが、東京ディズニーリゾートは1.3km2らしいのでなんとその100倍近いといえば途方も無い大きさであることは疑いようがありません。もともと湿地帯で地価はタダ同然だったのかもしれませんが、開発にかかったコストは想像もできません。ここに4つのパークと2つのウォーターパークが含まれており、とても一日で全部回れるような代物ではありません。季節的にウォーターパークは除外するとしても、4つのパークのうちせいぜい2つが限度ということで、今回はDisney’s Hollywood Studios (以下DHS)とMagic Kingdom (以下MK)に行くことにしました。ホテルからのシャトルバスに乗ってDHSへ向かいましたが、敷地内に入ってからがまた長いこと。東京駅から渋谷あたりまでバスに乗っているようなものなのだから仕方ありません。

まずDHSでは一番人気のToy Story Midway Mania!FASTPASSを取りに行きましたが、開園後45分位の時点ですでに18:30からの入場となっており、恐るべき人気です。とはいえ、日中の待ち時間も最大110分程度でしたので、TDRほどの混雑ではないようです。実は旅程の都合上、図らずもこの日はクリスマス・イブだったため「混むよ~」と言われていたのですが、全般的には平日のTDRよりも空いていたのではないかと思います。

その後最初に乗ったアトラクションはRock ‘n’ Roller Coaster Starring Aerosmithという屋内型のローラーコースターです。Aerosmithのコンサート会場に向けて夜のLA市内をリムジンで疾走する、という設定ですが、カウントダウンからのローンチと、走行中にAerosmithの音楽が流れているという以外には大きな特徴はないかもしれません。しかしこれまで怖がりでコースターに乗りたがらなかった次男もこれで絶叫マシン好きに開眼したようです。

このあとたまたまIndiana Jones Epic Stunt Spectacular!が始まるところだったので飛び込んで見ましたが、これはあくまでスタンとシーンの撮影風景という設定なので今ひとつ没入感が得られず、USJウォーターワールドの方が面白い、というのが我が家の評価です。

次に乗ったのは私が一番期待していたStar Tours – The Adventures Continueです。これはTDLにあるものとほぼ同じですが、ここ10年以上TDRに行っていない私にはとても久しぶりですし、何よりTDLでも2013年に行われたリニューアルでスター・ウォーズファンにはいっそう堪らないものになっているからです。比較的人気がないのかたまたまなのか、わずか10分待ちで乗れてしまいましたが、期待を裏切ることのない非常に楽しいライドになっていました。結局この日は3回体験しましたが、乗るたびに変わるというシナリオの2/3ほどを見ることができたようです。
The Twilight Zone Tower of Terror
ショーで見応えがあったのはLights, Motors, Action! Extreme Stunt Showというカースタントのショーです。フランスの街角の広場を模したセット内で、小型車が何台も出てきて接触ぎりぎりのアクション走行を目の前で繰り広げるというものですが、これには文句のつけようがありません。合間には撮影用車両の仕掛けを解説しれくれたりという息抜きもありつつ、多くの人が満足できる大迫力のショーとなっており、まさしく必見でしょう。

このあとはTDSにもあるThe Twilight Zone Tower of Terrorに乗りました。こちらのものはThe Twilight Zoneというテレビ番組がストーリーのベースとなっていますが、日本人にはあまり馴染みがないということでTDSではオリジナルのストーリーが付けられているようです。とはいえ、乗り物自体はほとんど同じ、フリーフォール型のアトラクションです。フロリダ版の特徴としては演出や落ち方にいくつかのパターンがあり、乗る度に違うものが楽しめるということがあるそうですが、残念ながら妻や次男がそれぞれ違う理由で乗りたがらなかったので、残念ながら一度しか乗れませんでした。

そして最後は満を持してToy Story Midway Mania!です。これもTDLにあるものと同じもののようですが、ライドに乗って7つの画面の前に移動しながらシューティングゲームで得点を競う、というものです。他のところにもシューティングタイプのアトラクションはありますが、CG画面上に弾道が見えるという点と、自由自在に様々な的が出せるという点、そしてもちろんトイ・ストーリーをテーマにしているという点がこのアトラクションならではというところでしょう。弾を発射するにはトリガとなっている紐を引っ張るのですが、子供に負ける訳にはいかない、と高得点を狙ってムキになってしまった私は終盤になって紐を引く手に力が入らなくなりペースが落ちるという失敗を犯しました。特に最後のボーナス面は高得点が得られるのである程度力を温存しておくべきでしょう。まあそれでも子供達には大差をつけて面目を保ったので良しとしましょう。
The Osborne Family Spectacle of Dancing Lights
このあと暗くなったのでMKへ向かうことにしていたのですが、Streets of Americaというエリアの建物に電飾が沢山付いているのを昼間に見ていたので行ってみると、そこではThe Osborne Family Spectacle of Dancing Lightsというのがこの期間限定で行われていて、まばゆいばかりの電飾が時折流れる音楽に合わせて変化する、という非常に美しく見事なものになっていました。英語版Wikipediaを見ると何やらいきさつがあるようですが、それは置いてもこれほどまでに見応えのあるものはなかなか無いかもしれません。

ということで長くなりましたので、このあとはMagic Kingdom編へ続きます。