Léon: The Professional12歳でこの演技は凄い。

今週6月9日はパドメ・アミダラ女王ことNatalie Portmanの34歳の誕生日だったようで、Star Warsの公式Twitterアカウント祝福ツイートをしていました。今なお美しく、30代半ばならまだまだこれからといったところでしょうが、銀幕でのNatalieの歴史が始まったのは12歳ごろ、「レオン」での主役級の子役Mathildaからでした。私は恥ずかしながらこの作品も観ていなかったのですが、先日遅ればせながら観てみて驚きを禁じ得ませんでした。

レオン 完全版 [Blu-ray]

麻薬の売人をしていた父親が商品をくすねたことで組織に一家を皆殺しにされたとき、偶然買い物に出掛けていたために難を逃れたMathildaはアパートの隣人であるLéonに匿われます。Léonがプロの殺し屋であることを知ってしまったMathildaは最愛の弟の復讐を誓い、Léonとしばらく生活を共にすることになり…というようなところでしょうか。

Léonを演じているのはJean Renoで、彼にとってもこの作品が「グラン・ブルー」とともに名声を高めることになった重要な作品で、彼の演技も素晴らしいのですが、私にはそれ以上にNatalieの存在感が非常に大きく感じられてしまいました。注目してみていたからということもあるかもしれませんが、とても印象的です。

この作品での悪役はDEA (麻薬取締局)の捜査官でありながら密売の元締めとなっているGary Oldman演じるNorman “Stan” Stansfieldなのですが、私にはそれ以上にLéonの雇い主であるマフィアのボスTonyに腹が立ってしまいます。Léonに学がないのをいいことに報酬をピンハネし、残りは預かっておくと言いながら結局そのまま懐に入れ、Léonに何かあったら全てMathildaに渡すと約束しながら結局はした金だけ。お話とはいえ非常に嫌な感じです。

それはともかく、1990年代のニューヨークの街並みの雰囲気もいい感じで、Léonらの住んでいたアパートも見てみたいなんて思いましたが、現在はこんな感じになってしまってちょっと残念です。映画史に残る名作だと思うので、史跡として保存してもらえたらなあと思うのですが、まあキリがないので仕方ありませんね。