来年「山の日」が施行されると、日本には年間16日の祝祭日があることになりますが、これは世界的に見てもかなり多く、先進国では最多とのことです。欧米の方がよく休んでいるような印象があるのは彼らはしっかり有給休暇を消化するためで、無駄に空気を読んだり他人に遠慮するのが当然という日本との違いでしょう。また、祝日が多くても皆が一斉に休んでしまうとレジャー施設なども非常に混雑することになるなど、効率が良くありません。また、ほぼ毎月祝日があるような状況では余計に有給休暇も取りづらくなっていて、ちっとも良いことがないように思っています。
それはともかく、今日11月23日は勤労感謝の日ということで土曜日から3連休ということになっていましたが、我が家では長男が毎日部活の試合で出掛け、一方次男は定期試験の直前ということで、家族で外出ということはできませんでした。しかし、休みの日に家でダラダラしているというのが苦手な私はどこかへ行かずには気が済まず、昨日の朝食後から福井県は敦賀へと一人でドライブに行ってきたのでした。
学生時代からの友人が以前住んでいたので、敦賀には何度となく行っているのですが、海水浴場がいくつかある他には特にめぼしい物があるわけでもなく、わざわざ遊びに行くようなところではないかもしれません。しかし今回私が敦賀を訪れることに決めたのには2つ理由があります。
まず一つ目はヨーロッパ軒のソースカツ丼を食べるということです。敦賀にあるのはのれん分けをした分店でメニューも多少違っているのですが、基本的には同じ味のソースカツ丼をいただくことができます。私も最初友人に連れられて行った時にはかなりギョッとして、ソースとカツ自体の味だけで丼のごはんを食べるのが正直つらかったのですが、しばらく経つとまた食べてみたくなる不思議な魅力があるのです。またそうでなければ地元民で賑わっているはずもなく、私が訪れた時にもすでに1時半で昼食時を過ぎていたにも関わらず順番待ちの状態で、しかも帰るときにもまだ10人以上の人が待っているという人気ぶりでした。今回私は5年以上ぶりにソースカツ丼をいただきましたが、やはり美味しかったです。
もう一つの目的は、お土産に焼き鯖を買って帰ることです。福井の焼き鯖は以前友人にお土産に持たせてもらって知ったのですが、非常に脂が乗っていて香ばしく、とても美味しいので敦賀に行くたびに買うだけでは足りず、通信販売で取り寄せたりもしているほど好きで、妻の母もお土産にあげて以来のファンになっています。敦賀にある日本海さかな街の中に入っているいくつかの店の店頭で香ばしい匂いを上げながら焼いているのですが、今回は連休中日であることと、蟹が解禁になったということで大変な混雑で、駐車場に入るにも長い列ができていました。しかしここで買わずに帰ることはできません。そしてその成果あって、翌朝に食べた鯖はやっぱり美味しく、またお土産にした義母にもたいへん喜んでもらえたようです。
しかし、今回は帰り道に非常に時間がかかってしまいました。行きは舞鶴経由で国道27号線を使って日本海沿いに敦賀に入ったので特に混雑はなかったのですが、帰りは琵琶湖西縦貫道路が無料になったというので使ってみようなどと思ってしまったのが運の尽きでした。休日を日本海側で過ごした人が関西に帰るためか、この琵琶湖西縦貫道路が所々で大変な渋滞となっていて、結局京都に出るまでに4時間ほどもかかってしまいました。この道路はスムーズに流れるところは良いのですが、しっかり繋がって整備されたものではなく、また並行する道路もない部分があるのでそういったところで交通が集中してしまうようです。その後京都からは山間の国道を走り抜けて自宅に帰り着いたのは夜10時半、時間を節約するために夕食もコンビニのサンドイッチという寂しいものでしたが仕方ありません。今回ばかりは運転好きな私もさすがに疲れを隠しきれなかったかもしれません。まあ素直に高速道路を使えという話ではありますが…