明石海峡大橋これで県から出ていないとは。

もうしばらく前の話になってしまいますが、年末の休暇に入ってから帰省の前にちょっとドライブに行きたくて、自分が住んでいる兵庫県の中でありながらなかなか普段行くことのない淡路島を車で一周してきました。というのは、先日中学時代の同級生で集まった際、その中の一人が最近自転車で淡路島を一周してきたという話を聞いたのがきっかけで今度行ってみようかと思い、その後Richer別冊「淡路島」というムックを見つけて買ってみたところいくつか興味が湧いたので行ってみた、といったところです。

淡路島―いま行くべき新店と島のごちそう (えるまがMOOK リシェ別冊)

世界平和大観音像
島へ渡るのに通る明石海峡大橋だけはどうしようもないので有料道路を使いますが、渡ったらすぐに淡路ICで降りて、あとは一般道で海岸沿いを時計回りに一周します。時計回りというのは太陽の向きを考えてのことですが、最初に平和観音寺の世界平和大観音像の辺りを通った時には青空を背景に観音像を撮影できたので正解だったのでしょう。この観音像は高さ100mと立派なもので非常に目立つもので、以前は首元にある展望台まで上がることができたそうですが、現在は閉鎖中ということで廃墟となっていて辺りは閑散としており、入り口付近で下から写真を撮って早々に退散しました。

島の中ほどにある洲本から国道28号線は内陸に入ってしまうので、ここで国道を逸れてさらに海岸沿いを進むとどんどん道が細くなってすれ違いもできないほどになりますが、交通量も僅かなので問題ありません。途中に淡路立川水仙郷に併設されている「ナゾのパラダイス」という謎の施設の怪しい看板がたくさん立っていますが、どうやらこれはいわゆる秘宝館のようです。興味が無いわけでもありませんでしたが、今回は気分が乗らなかったので入り口で一生懸命手を振るおばちゃんも無視してしまいました。なお一部報道では熱海秘宝館が日本唯一とされているようですが、これはどういうことなのでしょうか。
大あさり焼
それはともかく私はそのまま南下してグルっと回りこみ、南淡町福良港へと向かい、道の駅「福良」で一旦車を停めました。ここでの目当てはお土産屋として駐車場前に出店している山武水産です。こちらでは新鮮な海産物を店頭で焼いて提供しているのですが、様々な魚介の中で私が選んだのは大あさり焼です。普通アサリというと味噌汁に入っていたり、せいぜいバター焼きにするような小ぶりの貝をイメージするかと思いますが、この「大アサリ」というのはウチムラサキの別名で、あさりとは信じられない大きさでした。一般的なはまぐりよりも大きいのではないでしょうか。食感はやや硬めでしたが、とても旨味があって美味しく、また大きいだけに食べ応えもあるので3個で500円という値段でしたが大変満足できました。というのも、これは私にとって前菜のようなものだったからです。
淡路島オニオンビーフバーガー
今回の私の一番の目的地は道の駅うずしおにあるあわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチンで、ここで淡路島オニオンビーフバーガーを食べるのを最大の楽しみにしていたのでした。このバーガーは2013年のとっとりバーガーフェスタ全国ご当地バーガーグランプリの栄冠を手にしているとのことで期待して行ってみたところ、11時半頃に到着した時点で10組ほどの行列ができていました。列に並んで間もなく注文し、その後10分程度待って出来上がったのが私のオニオンビーフバーガーと鳴門金時いも棒です。

オニオンビーフバーガーはふっくらとしたバンに甘みのあるタマネギのフライと甘辛いタレで味付けされた薄切り淡路牛などが挟まっていて、具材のバランスも良くて美味しかったです。しかし大事なところですが、これはハンバーガーではありません。下調べしていなかった私も悪いのですが、パティが挟まっていないものはハンバーガーではなく、単なるサンドイッチです。これにはちょっと肩透かしを食らった気分でした。また、鳴門金時いも棒の方はアメリカで好きだったスイートポテトフライをイメージしていたのですが、作り方は同じようなものでも素材の芋が全然違うので完全に別物でした。アメリカのスイートポテトはかなり水っぽく筋ばっていて、芋自体は日本のサツマイモのほうが間違いなく美味しいのですが、フライにするとなるとアメリカのものの方が向いているようです。
大鳴門橋
ということで、楽しみにしていたバーガーは残念でしたが、大鳴門橋を眺めてから、島の西側を周って帰路に就きました。西側は野島断層を保存している北淡震災記念公園が北部にあるくらいでめぼしい物は無く、淡々と走って今回のドライブは終了です。

ちなみに、今回の最終目的地となった道の駅うずしおといえば、入社直後の新入社員研修で青年の家(現:青少年交流の家)に宿泊してここまで歩かされたのを思い出します。Google Mapで見ると13kmほどなので無茶な距離ではありませんが、当時はそんな体育会的な会社だとは思っていなかったので先行きが不安になってしまいました。まあそれも大昔の思い出ですが、今何かの役に立っているとも思えませんね。