昨日のニュースになりますが、怒りを通り越してあきれ果ててしまっていたものの、やはり黙っていられなくなったので書くことにします。

日本音楽著作権協会(JASRAC)の新しい執行役員体制が決まったとかで、新役員の会見があったそうです。この中で、「CCCD廃止の流れに疑問」とか「iPod等のHDDプレーヤにも私的録音補償金制度の適用を」とかいう訳の分からないことを言っています。

AvexやSonyがいわゆるCCCDを廃止の方向に持って行かざるを得なくなったのは、購入者側の理解を得られなかった、納得してもらえなかったからということと、不法コピーやいわゆるP2Pでの共有防止に効果がなかったということに尽きるはずなのですが、どうもJASRACのエラい人たちはわかっていないようで、法などで規制をかければ良いのだと思い込んでしまっているようです。そもそも不法コピーするような楽曲はわざわざ高い金を出す気にならないからコピーでいいやとなる訳で、コピーできないからといってみんなが購入するかと言えばそういうことはないはずです。

また、HDDプレーヤへの補償金制度適用というのもおかしな話で、自分が購入したCD等の楽曲を聴くためにプレーヤに入れるということなのに、そこに補償金が必要ということは著作権料の二重課金になってしまうのではないのでしょうか。また、現在でもMD等には補償金制度が適用されていて、一枚あたり4円強が代金に上乗せされているということなのですが、この割合で再生時間が600時間ほどになる40GBのiPodに課金したとすると2500円ほども上乗せされることになってしまいます。これではプレーヤの代金に占める割合が馬鹿になりませんし、JASRACはボロ儲けです。

会長や理事といったジイサンたちにはそういったことは理解できないのでしょうから、きっと裏で操っている人たちがいるのでしょう。全くけしからん輩どもですが、私たちにできることは何かないのでしょうか。これでは利権に溺れた連中たちのために、日本の音楽文化も衰退して行くばかりではないかと思います。

私としては自分の好きなアーティストたちがJASRACに委託することをやめてくれるのを願ってやみません。

asahi.comのネット最前線によくまとめられているようです。

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