この年末の連休は子どもたちが帰省してくるだけで自分の実家に帰るでもなく、甥姪の入試間近ということで妻の実家に集まる予定もないので、例年になくのんびりした休みになっています。最近は自宅でもあまり映画を観なくなってしまいましたが、久しぶりに観ようかと、ABEMAで無料で観られるようになっていることをつい先日知った「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」を観てみました。ABEMAはこれまでまともに見たことがなかったのですが、ほかの配信サイトでは有料のこの作品が、ABEMAではこの年末年始の数日間限定で無料となっているようです。ABEMAにはそういう掘り出し物的なものがあるのですかね。

この作品は鴨志田一氏によるライトノベル「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」から始まる「青春ブタ野郎」シリーズ、略して「青ブタ」の第8巻をアニメ映画化したものです。第1巻をテレビアニメ化した「バニーガール先輩」はタイトルから内容がまったく推測できずどんな話なのかと思いながら観たのですが、予想に反してSF的な面白さがある作品でした。その後、映画化1作めの「ゆめみる少女」のあとの2作めが今年6月に公開された本作で、12月からは次作の「ランドセルガール」が公開されています。そしてさらに「大学生編」の制作も発表されていて、順調にシリーズは続いているようです。

本作自体はSF的要素はほとんどなくて、ファミリードラマのような内容だったのが意外で特別盛り上がる場面もないように思いましたが、上映時間が73分と劇場作品としてはだいぶ短いこともあってとても自然に見ることができました。ただ、人気女優と交際している高校生が主人公というのがだいぶ非日常的で、ちょっと感情移入は難しいかもしれません。まあ軽く観るにはいいですかね。