今朝未明、日課のウォーキングをしているとき、歩道を歩く私の前を横切ってコンビニに入っていく輩の車がいたのですが、その車を目で追っていくとそのままコンビニの入口に最も近い障害者用駐車スペースに堂々と入っていきました。その時は結局その程度の人なのだろうと冷たい目で見るくらいなのですが、こういうことが平気でできてしまうというのはどういうことなのだろうかと考えてしまいます。
州や自治体にもよりますが、アメリカでは多くの場合に警察による取り締まりの対象になっていることもあって、障害者用の駐車スペースに健常者が駐車することはほとんどありません。といっても、「あのスペースは障害者のために空けておくべきところだから自分が停めるなんて考えもしない」というような人ばかりではなく、チケットを切られるからやらないだけという人も少なくはないのではないかと思います。
一方、日本の法律ではどうなっているのかというと、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」という法律で「適正な配慮」が求められるにとどまっています。これについてはそんなに柔軟な対応も必要なく、一定の基準を設けてその基準を満たす人以外は停めてはならないということに法で定めてしまえばいいのではないかと思うのですが、そうは簡単にはいかないのでしょうか。取り締まるとなると警察の人手が足りないということにもなりそうですし、ひとまず罰則はなしということでもいいと思うのですが、そうすると形骸化してしまうのでしょうか。
以前、Threadsの投稿で「自分の子供が精神障害で障害者手帳も持っているのに、障害者用スペースに停めたらそこに停めるなと言われた」と憤っている人がいました。見た目だけで判断して停めるなという人の方も少々問題はありますが、障害者手帳を持っていれば堂々と停められるというものでもありませんよね。明確な基準があるわけではないので判断が難しいケースもあるとは思いますが、基本的には乗降のためにスペースが必要な人のために広いスペースを確保してあったり、自動車と店舗などの間の移動が容易でない人のために入口近くに設けてあったりしてあるものであり、障害者を優遇するためのものではないということを理解すれば自ずと自分のためのものではないと判断できる場合もあるのではないでしょうか。
しかしまあ、日本では駐車場の枠外の隣接する通路部分などに停めてしまうような人も日常的に目にするので、そういうのを見ていると日本人の民度が高いなんていう人がいるのは幻想とか妄想に過ぎないと思ってしまいます。世の中色んな人がいるなあ、というのは本当に日々感じることで、自分の常識が通じないことのほうが多いのではないかとさえ思えますね。