子供が大きくなってしまうと次は孫を連れてとでもならないと行かなくなってしまう場所というのは色々ありますが、動物園というのもそれに近いものではないでしょうか。もちろん動物好きに年齢は関係ないので歳をとっても一人でも行くという人もいるとは思います。私も動物は好きなので、動物に触れ合えるという神戸どうぶつ王国には行ってみたいと思っていますが、なかなかそのきっかけがありません。
しかしこのスポーツの日の三連休、大阪の天王寺動物園でプレモーニング・ズーなるイベントを開催するというので、早朝に自宅を出発して行ってきました。天王寺動物園に入ること自体が私は初めてです。
このイベントは来年1月1日で開園110周年となることを記念したプレイベントということですが、通常9時半開園のところを1時間半早めて8時開園とし、一部動物の展示も早めるというものです。その一部動物というのは日によって違い、私が行った今日はIFARという爬虫類生態館、レッサーパンダ舎、カバ舎の3つです。逆に言うと常時観覧可能な鳥類とムフロンを除くと、この3種以外は9時半にならないと出てきてくれないというのは注意が必要でした。
私は8時の開園に合わせて自宅を5時半に出発して、8時数分前に天王寺駅には着いたのですが、駅に隣接している天王寺公園に入ってから動物園の入口までが思っていたより離れていたので、残念ながらちょっと出遅れたようです。なお、入園券はあらかじめWEBチケットを購入していたので、入園は極めてスムーズでした。また、入園料は大人500円という安さです。
「出遅れた」というのは、入園して真っ先に向かったはずのレッサーパンダ舎に、主に大きなレンズのカメラを携えたご年配で3重4重の人だかりがすでにできていて、人の間から覗くような形になってしまったためです。ちなみにまだその時点ではレッサーパンダはまだ出てきていません。しかし定刻の8時15分になってレッサーパンダが出てくると、あらかじめあちこちに設置してある餌を求めて遊具にぶら下がったり、土管から顔を覗かせたり、高所の餌を取るために立ち上がったりと非常に愛嬌のある姿を見せてくれて眼福でした。私はほとんど写真を撮れませんでしたが、あれは目に焼き付けたほうがいい気がします…というのは負け惜しみですね。
全体的に展示が始まる9時半になるまでは時間を持て余し気味でしたが、そのときになってプレモーニング・ズーの意味を実感しました。というのは、朝食を終えて満腹になったレッサーパンダは、もう寝っ転がってしまってあまり動かないのです。その他の動物を含め、通常は裏ですでに食事を与えられてから外の展示スペースに出てくるので、あまり活発には動いてくれないわけです。
実は天王寺動物園では結構大きなスペースが工事中となっていて、また狼は最近死んでしまっていたり、体調を崩していたりと物悲しい感じになってしまっていましたし、斜面のある大きなスペースが与えられているムフロンも1頭しかいないなど、ちょっと寂しい感じになっています。しかし、サバンナを模したスペースなどは今どきの動物園らしくいい雰囲気になっていましたので、工事が終わるのを楽しみに待つべきなのかもしれません。また、他の動物園も含め、今回のようなイベントを色々企画して楽しませてもらえると嬉しいです。