2020年から環境への配慮から店舗で使用するストローを紙製のものにしていたスターバックスが、来年3月から順次バイオマス素材を使用したプラスチック製のストローに切り替えると発表しました。
このバイオマス素材はカネカが開発したもので、その99%がバイオマスということのようで、要するにほとんど植物油などの生物由来であり、また生分解性に優れるので自然に優しい、ということになります。その植物油を生成するための環境負荷なども考慮する必要があるとは思いますが、それも含めて総合的に環境負荷が小さいものになっているのでしょう。
しかしそんなことよりも、紙製のストローは私も嫌いでしたが、他の顧客にとっても評判が悪かったのではないでしょうか。口につけたときの感触もざらついていて良くありませんでしたし、飲み物にしばらく浸かっているうちに水分を吸って柔らかくなってしまったりで、使い勝手も良くありませんでした。さらに、プラスチック製のストローよりも質量が大きかったため、ゴミの量が増えてしまうという問題もあったようです。
うがった味方をするとただのポーズにも見えてしまっていた紙製ストローの採用でしたが、やはり良いことばかりではなかった、というより欠点のほうが目に付いてしまっていたので、今回採用されたようなより良い素材が見つかったことは私も嬉しいです。しかし、これも良いことばかりではないはずで、再生素材ということでおそらくコストは高く付いているのではないかと思います。しかしそれでもスターバックスにとって顧客の体験は重要でしょうから、全体的にはメリットのほうが大きいと判断されたのでしょう。
以前はかなり頻繁にスターバックスを利用していた私も、最近は個人のコーヒー店に行くことが多くなったこともあって足が遠のいてしまっていましたが、紙製ストローでなくなるならまた行ってみるかもしれません。それくらいあれは良くなかったですからね。