すでに兵庫県民以外は昨年の兵庫県知事を巡る騒動への関心も無くなっているのではないかと思いますが、斎藤知事の「疑惑」は現在もまだ明らかにはなっていません。真実がはっきりするまでは迂闊なことを言うべきではないでしょうが、井戸敏三元知事派の職員OBとの対立が原因というまことしやかな噂も聞こえてきたりもして、と言いながら有耶無耶になっていくような気もしてきました。
そんな中、先の兵庫県知事選挙で齋藤氏の再選を防ぐため、最有力候補であった元尼崎市長の稲村和美候補の支持を表明した「市長会有志」の兵庫県内22市長について、元川西市議の中曽千鶴子氏が公職選挙法違反で刑事告発したそうです。公職選挙法に定められた「公務員等の地位利用による選挙運動の禁止」に該当する疑いがあるとのことです。
私自身もその市長らの支持表明を知った時、かなりの違和感がありました。公的地位にある人たちが、集団として特定候補者を支持するという表明は、人々の投票行動に大きな影響を与えかねません。実際にこの表明を知って稲村市に投票したという人も少なくないのではないでしょうか。
この告発を受けて丹波篠山市長は「私たちがなぜあの表明をしたのか理解してもらっていない。」などなどとコメントしているそうですが、表明の理由がなんであれ許されるべきことではないと思います。「混乱を収束させたかった」ということは稲村氏に当選してほしかったというだけのことでしょうから、何の弁解にもなっていないのではないでしょうか。
一方告発した中曽氏についてどういう人なのかと軽く調べてみると、NHKから国民を守る党の公認で政治活動をしているようです。また、ドメインから公式サイトがJimdoの無料プランで作成・提供されているようでもあり、ちょっと大丈夫かな、という気がしないでもありません。まあ、刑事告発についてはそんなこととは関係なく公正に判断されるでしょうが、相手が相手なのでどうなることでしょうか。