私は普段外食で牛丼というものを食べることがないので、吉野家へはほとんど行くことがありません。前回行ったのもカレーを食べるためだったと思います。すき家に1度だけ行ったことがあるのもカレーのためでしたし、松屋へは良く行くというのも各種限定メニューのためで、松屋の牛めしも1度しか食べたことがないと思います。とはいえ学生時代にはそれなりに牛丼を食べていましたが、そのときは吉野家一択でした。

そんな前置きはどうでもいいのですが、吉野家が東京大久保にあるカレーの超人気店「SPICY CURRY魯珈」とのコラボレーションで、魯珈の店主である齋藤絵里さんの監修で「牛魯珈カレー」を期間限定で1月16日から提供するということを聞いて、早速食べに行ってきました。

カレーの具として牛丼の牛煮肉を載せて提供されるのですが、通常版と「肉だく版」があるということなので、私はせっかくなので具多めの肉だくでいただいてみました。

魯珈は非常に人気があるので開店の何時間も前から順番待ちをする人がいるということをテレビで放送していたのを見たことがあり、それを見て怖くなったのでまだ一度も行ったことがないのですが、ハウス食品から食べログ百名店シリーズのレトルト版が発売されているのは何度も食べています。この牛魯珈カレーの再現度もお店のオリジナルと比べることはできないのですが、レトルトの味とはよく似ていました。カルダモンの爽やかな香りが印象的で、その他はクローブとシナモン、マスタードシードがよく効いていて、スパイシーでちょっと辛口でなかなか美味しかったと思います。

カレーソースには固形物がほとんど残っておらず、牛丼の牛煮肉を具として食べるような感じになっているのですが、それ自体の味付けはあまり濃くないのでカレーと一緒に食べるとほぼ完全にカレーの味で上書きされてしまい、違和感はまったくありませんでした。見ようによっては牛丼にカレーがかかっているようなものですが、牛丼のつゆはしっかり切ってあるようです。

ということでカレーはなかなか美味しくて、めったに行かない吉野家に行ってみた甲斐はあったわけですが、客層がどうも私が普段行くようなお店とはちょっと違うようです。この肉だく牛魯珈カレーもたったの839円ということで、そんなに安くていいのかという感じでしたが、まあそういうことなのでしょう。見下しているわけではないのですが、そこそこ行き慣れた松屋ともなぜか違って居心地が良くなくて、食べたらさっさと帰ってしまうことにしたのでした。