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Super Size Me

食前食中には向きません。

皆さんはファーストフードはどの程度食べるでしょうか。人生も折り返し点を過ぎたかという私は、今後の食事の回数も意識するようになってしまい、つまらないもので空腹を満たさないようにしたいと思っているので、ファーストフードも食事としてはめっきり食べなくなりました。ただ、シナモンメルツはそのあたりのシナモンロールよりもアメリカのものをよく再現しているので、ついついコーヒーと一緒に食べてしまいます。また、日本でもファーストフードの代表であるマクドナルドでは週末の昼時になるとドライブスルーに長い車列ができていて、高い人気があるのがわかります。

そんなMcDonald’sで売られているものだけを30日間3食すべて食べていたらどうなるか、という実験を監督が自分の体でやってみたということで有名な作品「スーパーサイズ・ミー」がAmazon Prime Videoに登場していたので、今のうちにと観てみました。

スーパーサイズ・ミー(字幕版)

posted with amazlet at 19.02.20

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どんなに体に良いものでも同じものばかり食べ続けるのは良くないということはわかりきったことですが、ファーストフードだけだとどんなことになるのか、この作品以前には実験してみた人はいなかったのではないでしょうか。実験開始時点では健康そのものといった肉体が一体どうなってしまうのか、怖いもの見たさのようなものがありました。

しかし、この作品はそんな面白半分のものではなく、実験の様子と並行してアメリカの食生活を取り巻く問題を提示していきます。作中でも取り上げられていますが、特に公立学校の給食は酷いもので、私の在米中に子供が通っていたミシガン州の学校もピザやチキンナゲット、フレンチフライといったようなジャンクフードばかりでした。ファーストフードでもサラダ代わりにポテトチップスを渡される場合がありますが、そういうことを何とも思わないのもこうした学校生活なら納得してしまうものです。

こうした社会問題に一石を投じた作品ですが、私は観たあとでめっきり食欲を失ってしまいました。本作が話題となったことは、マクドナルドだけでなくファーストフード業界に痛烈な一撃となったかもしれませんが、この作品のあともアメリカの状況は大して変わったように見えないのが残念です。私はこれ以前のアメリカを生で見てはいないので、もしも変わったからこそ今の状況だというのなら、以前はどんなに酷かったのかと予想もできないほどです。

私は在米中にマクドナルドに行ったのは早朝のミーティング前に他に開いているところがなくて仕方なくドライブスルーで朝食を買っただけですが、Wendy’sには行っていたので大して変わりませんね。一応、食べた感じは結構違うのですが、脂肪や塩分が多そうなのは一緒です。まあ、アメリカで外食しようと思うとファーストフード以外でも脂肪や塩分、熱量は多いので、ちゃんと家で手料理を食べなければいけないのでしょうね。当たり前のことでしかありませんが。

マクドナルド 新生ラテ

手軽さと美味しさのバランスは最高?

だいぶ古い情報になってしまいますが、2010年にオリコンから発表された「買いたいコーヒーランキング」というのは次のようなものでした。

マクドナルド
ドトール
モスバーガー
スターバックス
ミスタードーナツ

もう7年以上も前のものなので今調べたら多少違うものになっている可能性はありますが、世の大衆に問うとこのような結果になったそうです。知名度が相当影響しているのではないかという気もしますが、それだけ親しまれているということでもあるでしょうし、「スタバは美味しいかもしれないけれどちょっと高い」と感じている人も少なくないでしょうから、コストパフォーマンスを考えるとこういう結果になるのかもしれません。また、上位の回答では「クセがない」という点も挙げられているので、一般受けというのはそういうことなのでしょう。調査の内容をよく見ると、このとき評価されているのは香り、酸味、濃さ、苦味、後味、全体のバランス、という6項目で10点満点、購入意向に関して10点満点、ということなので、購入意向の重みが大きすぎるように思われます。この比率を変えると結果も変わってくるのではないでしょうか。

それはともかく、ここで最高評価を得ているマクドナルドの、カフェラテが生まれ変わるというニュースをキャッチしました。この新生ラテはWorld Barista Championshipの2014年大会で優勝した井崎英典氏が「完全監修」したというのが売りになっているようです。といっても店舗ではマシンが全自動で抽出するだけなので、その設定をチューニングしたということなのかと思いますが、豆選びや焙煎、挽きについてアドバイスしたということなのでしょう。井崎氏にとっては自分の名前が全面に出されるということでなかなかリスクのあるものだったのではないかと思いますが、自信を持って送り出すことができたのでしょうか。

ということで、全国一斉に展開されるものなのかよくわからなかったものの、その初日である今週月曜日、出社前に職場近くのマクドナルド店舗に立ち寄って、朝からカフェラテを試してみました。カウンターには「新生ラテ」のPOPが出ていたので新しいものに変わっていたのは間違いないでしょう。日頃それほどマクドナルドでカフェラテを飲んでいるわけではないのではっきり比較できるわけではありませんが、なんとなくコーヒーの味がこれまで以上に強く感じられるような気はしました。とはいえ、飛び上がるレベルで美味しくなっているわけではないので、プラシーボ効果である可能性も否定できないレベルかもしれません。しかし、一昔二昔前のマクドナルドのコーヒーは多くの日本人が持つアメリカンを絵に描いたようなものでしたが、最近のものは今まででも値段の割には十分美味しかったわけで、それが少しでも改良されたということであれば美味しくないわけもないでしょう。

コーヒーに求められるものは味や香りだけではなく、それを提供する場所の雰囲気などもとても重要だと私は思っているので、他のカフェに行くことをやめてマクドナルドに行く、というようなことにはならないでしょう。しかし、全国津々浦々にあるマクドナルドですから、ドライブの途中でちょっと一服したいけれど良さそうなカフェもスターバックスもない、というような時には活躍してくれるので、それが少しでも美味しくなったというのは嬉しいことです。

Tim Hortons

なかなか美味しいデザートの無いアメリカですが…

アメリカで会社生活を送っていてちょっと驚かされることの一つには、会議の席に食べ物が用意されていることがあるということです。私の勤務先ではいちいち社内の会議では用意されませんが、客として他社の会議に臨むとドーナツやらマフィンやらが飲み物と一緒に用意されていることがあります。また、こちらが客のところに行く時には手土産としてドーナツなどを持参していくということもあります。最初に話を聞いた時にはまさかと思ったものですが、こちらでは全く自然な様子なのでまた驚いてしまうわけです。この他、ちょっと頼みごとをするときにも効果があるとか、職場でも誰かが買ってきてみんなに振舞ったりということが行われていて、これではあの体型も仕方が無いよなあと納得してしまうのです。

それだけ身近な存在であるドーナツ、スーパーマーケットにもドーナツコーナーが必ずあるので私も買ってみたことがありますが、やっぱりそれはそれなりでしか無く、お世辞にも美味しいと言えるものではありません。揚げたてなら何でも美味しいのかもしれませんが、いつ作ったものなのかも分からないようなものではもっさりした感じになってしまうのも無理がありません。

ではアメリカではドーナツも美味しい物は食べられないのかというと、そういうわけでもないので助かりました。Tim Hortonsという、カナダ最大のファーストフードだというドーナツなどのチェーン店がミシガンでも幅をきかせていて、あちらこちらに店舗を構えているのですが、こちらのドーナツは軽くサックリしていて、美味しい物が食べられます。値段もびっくりするくらい安くて、1個では1ドル少々しますが、6個で4ドル程度、1ダースでは6ドルほどという大幅割引になるのです。こういう価格体系だと、自分が1個食べたいという時でも1ダース買って職場に持っていったほうがお得というように考えられますよね。実際そうやってみんなで交代で買うことで結果的にいつでも半額程度で食べられることになるわけです。

私が特に好きなのはApple Fritterですが、刻まれたリンゴがちょっと入ってシナモンとともに風味を効かせていて、さらに砂糖でコーティングされているものですが、これはちょっと食べごたえがあります。最もシンプルなHoney Dipもふんわりと非常に軽くあっさりしていて美味しいですし、Honey Crullerもミスタードーナツのフレンチクルーラーをやや大きくして、さらにしっとり感をアップさせたようなものでしたがこれもなかなかです。さすがにバリエーションは日本のミスタードーナツには敵わずシンプルなものしかありませんが、ドーナツそのものの美味しさというのが味わえるのではないでしょうか。

アメリカのドーナツチェーン店といえば日本でもお馴染みのMister Donutsやだいぶ前に撤退してしまったDunkin’ Donuts、そして数年前に日本に上陸して大行列となったKrispy Kreme Doughnutsなどがありますが、ミシガンでは圧倒的にTim Hortonsです。アメリカでも特に東側で勢力を広げているようですが、値段を見て、そして実際にドーナツを食べてみれば納得するのではないでしょうか。といっても、私はこちらで他のチェーン店のものは食べたことが無いのでわからないのですが。