アメリカのような二大政党制では、選挙のたびに政権が移行していろいろなロスは多いと思いますが、それでも左右にブレながら結果としてバランスの取れた健全な政治が行われることが期待できます。先日Donald Trumpが二度目の政権に就き、最初から先行きが不安になるような動きが続いていますが、それも4年間なんとか耐えれば終わると思えるのもまだ救いでしょうか。
日本の場合は自由民主党が戦後のほとんどの期間に政権を取ってきていますが、短期間ながら民主党が政権を取ったこともありました。その民主党の流れをくむ立憲民主党が先日、「保険証復活法案」(マイナ保険証併用法案)を衆議院に提出したとのことです。
いったいこの人たちは何を考えているのでしょうか。単に自民党の逆張りをしているだけなのでしょうか。それとも支持者に受けの良さそうなことをしているだけなのでしょうか。とても日本の将来のことを考えているとは思えず、やはりこんな人達に政権を取らせるわけにはいかないと思ってしまいますし、こんなだから自民党に好きなようにされてしまうのではないでしょうか。
この「法案」は紙の保険証の廃止を取りやめて、マイナンバーカードの保険証利用と併用しようというものですが、その根拠としているのが「マイナ保険証の利用率は25.42%(2024年12月時点)にとどまり、国民に浸透しているとは評価できない」ということです。この数字は、まだ紙の保険証が利用できるからこの程度なのであって、廃止されればマイナンバーカードを使うことになるので何の問題もないのではないでしょうか。
紙の保険証には顔写真がないなどなりすましが簡単であるという重大な問題があるにも関わらず、身分証明書として使われることがあるというのは子供の頃から不思議でした。実際、保険証利用の際には不正利用が多く問題になっているということで、これを使い続けることが正しいとはとても思えません。なお、この件については堀江氏や三木谷氏も否定的なコメントをしているようです。
だいたいマイナンバーカードに頑なに反対する人たちは何なのでしょうか。国にプライバシーを握られるのが問題だという人は、いったいどんな隠し事をしているのでしょうか。
とはいえ、実は私も保険証はプラスチックカードのものを今でも利用しているのですが、それは読み取り端末の顔認識性能が低いことと、顔認識に失敗した場合に必要な暗証番号を覚えていないことが理由です。番号は頻繁に使うことに慣れば覚えるとは思うのですが、4桁の番号もなぜか2種類あって、場面によって使う番号が違うというのも覚えられない一因です。早くiPhoneのウォレットに入るようになって、Face IDでアンロックできるようにならないかと思っているのですが、iPhoneに入っても変わらず暗証番号を要求されるのでしょうか。まあその場合は1Passwordに頼ればなんとかなるでしょう。「来年の春にリリースできるよう、取り組みを進めます。」とのことだったので、もうすぐですね。